ゆ
絡めた指と指が
名残惜しそうに
“まだ”離れられずにいる
既に時間は過ぎているのに...
表向き
会社で会釈するだけ
プライベート
共に過ごす唯一の...
穏やかに過ごす何処でも何時も
例え目の前で
顔を背けたい現場を目撃しても
例え其の目の前で
誰かに従え何をされても在るとしても
そう 私はもの
彼方は 人
それが大きく違い過ぎて
人目に触れないよう
互いで助け合い
守って来た
なのに...
Why? 溶けて往く
コーヒーの中で解けていく砂糖のように
Delete 全てを手放す
その勇気を得たならば
絡めた指先がまだ熱を
探しあっているのに
もう Cinderella time
溶け切らなかった砂糖は
捨てられるものなのよ