【お話】妖精の捜査員諸君。
さて、親愛なる妖精の捜査員諸君。今回の任務は、街中で使われた、恋の呪文の情報収集だ。健闘を祈る。
もらったステキコーデ♪:8
さて、親愛なる、妖精の捜査員諸君。
集まってくれて感謝する。今回も、ぼくの任務に協力してくれたまえ。
今回、街中のカフェにおいて、
ウェイトレスをしているメアリー嬢と、
常連の青年、ピーター氏の間において、
恋の呪文が使われた形跡がある、との情報が入った。
使用したのは、メアリー嬢の友人、パティ嬢。
なぜか呪文は誤爆して、パティ嬢の恋人、モーリス氏を巻き込んだ、壮大な四角関係になっているらしい。
現場には、妖精パックがいた、との情報もあるが、定かではない。いたとしたら、何かいたずらをした可能性が高いのだが。
知っての通り、恋の呪文は、妖精女王ティターニアさまの管轄。
彼女たちを面白がせ、ごほん、心配させている恋人たちのあれこれに、
われわれも、手を貸すこととなった。
まずは、現状の確認。情報を集めて来てくれたまえ。
その後、すみやかに、もつれかけた恋の糸を、正常に戻すのだ。
恋心を起こす、ヴィーナスの吐息の花と、
物忘れを起こす、忘れ草の魔法は、準備できている。
パックがいたなら、とっつかまえる必要もあるだろう。
さて、では、諸君。
健闘を祈る!
***
ちょっと真夏の夜の夢風に。