麒麟

麒麟

♪♪♪ ...の庵 ♪♪♪

てり

小説/詩

  立ち眩みと眩暈に唆され
      夢を見た
  判らないよね 口にしてくれなきゃ
   目の前ばかり追いかけて見失った心
     今 何処にあるのかな?

  やかまし過ぎる日々に
     救われている
  君が 僕が 一緒に手を繋ぎ合い
    駆け抜けるはずだったあの道は
      今 何処にあるのかな?

  緑生い茂る中に吹く風はちょっと苦手かな
    其れより大きな木の下で
      休んで居たいよ
   心預けて思いっきり眠りたい
 大樹が広げる枝枝はきっと気持ちいいはず

    判らないから判ろうとして
    判り過ぎて消えてしまった

    何で 答えなんて
     口にしたんだろうね?

  僕は医者でも先生でも無いのに
  只の一人の男なのに
  君は微笑んでいたけれど
  其の心の中は
  気づけなかった油断した
   プロでも無いのに勝手をして

  消えてしまった僕の希望
  失ってしまった僕の夢

   諦めるもんかって いても
   只の強がりだよね
   迷惑だよね

  だから 今 太陽の眩しさに
   たちくらんだ自分に
     叱咤して

  握っていた指を解いた
    そして コロコロ転がっていく
       大事な其れが透き通って消えるまで
         眺めてたんだ

    日射病は蜃気楼を呼び起こす
    程よい苦しみを与えてくれる
     そして 暇を得るのさ

      コロコロ転がって
       消えて逝くのをさ