ラプンツェル
童話コーデシリーズ。本日はラプンツェル。
童話本編での悪役はゴデル婆さん(隣の家の魔女)となっているけど、本当にそうなのかな?
子供の頃から不思議だったよ。
諸悪はラプンツェルの母親、次いで父親。
3番目の悪人は主人公であるラプンツェルだと思うんだよね。
「あのラプンツェルが食べられなかったら私は死んでしまうわ」と涙ながらに夫を脅し、畑泥をさせた妊婦の妻。
ゴデル婆さんの畑でラプンツェルを盗っている所を婆さんに咎められ「身重の妻が『あのラプンツェルが食べられなかったら私は死んでしまう』と泣いていうのです」と涙ながらに訴え自分の命惜しさに【自分の子供が生まれたら魔女に里子に出す】と約束した夫。
育ててくれた恩を忘れ、男を引き入れ妊娠。しかも脱走する気満々だった養い子。
ゴデル婆さんにされた仕打ちは、長かった髪の毛を切られた事と、遠い砂漠に捨てられただけで命までは取られていない。
対してゴデル婆さんのした事は?
①畑泥を捕まえて詰問後、事情を知って「生まれてくる子供を私にくれるなら、今までの分だけではなくこれから先も好きな時に好きなだけラプンツェルを持って行っていいよ」と隣の旦那さんと交渉。
②約束どおり娘を貰いに行く。「実の娘のように可愛がるので安心おし」宣言。
③ラプンツェルという名前を付ける。
④衣食住だけではなく、ある程度の教育も付けて育てる。
12歳になってからは【悪い虫】が付かないように高い塔に閉じ込めた。
さて、この婆さんの悪いところ。
えーっと、ドキュンネーム付けたところかな?
日本だったら「大根」とか「人参」「芋」って名前付けた感じになるからね。
後は悪い虫の心配をするあまり、高い塔に閉じ込め、人と接することを禁じたあたりもちょっと駄目かもね。
でも時代的なこと考えたらそれもアリな時代だったかも知れないと思ったりもする。
にしても、そこまでして育てた箱入り娘に裏切られたらね~。
婆さんブチギレも致し方なしと思わないですか?
なので、私はラプンツェルがあまり好きではありません。
日本の髪長姫の方が好きですわ。