セカンド

口笛を吹く

小説/詩

突然の雨
0時を回っている

それは激しく窓ガラスをたたく
全てを破壊するような音で

私は口笛を吹いた
それは深夜のアクセント

雨音に消されて
誰にも聞こえない

高らかに
口笛を吹く

私だけが知っている秘密を
暴露するかのように

密かな想いを人前で
告白するかのように

恐いものは無い
今の自分は完全にフリーだ

邪魔をする人は
誰一人としていない

無限の宇宙の中のこの一画
私だけのこのスペース

あまりにも小さいけど
心の中は無限大だ

雨よもっと強く降るがいい
私も負けずに口笛を吹く

崩れかけた心の修復をする為に
誰にも邪魔されずに強くもっと強く吹く

自分自身の想いを吹きまくる
この暗闇の強い雨が止むまでは





  • セカンド

    セカンド

    2019/08/29 00:48:44

    ゆうな様

    夜の口笛
    子供の頃に親に怒られた記憶があります

    もっとも昼間にも吹くこともめったにありません

    自然に出てきたのです
    その時の心理状態は開放的だったのかも

    お薦め?サイトには「夜に爪を切ってはいけない」
    なんていうページもありました

    日本人の感覚ってやっぱ好きですね




  • ゆうな

    ゆうな

    2019/08/28 16:57:34

    口笛でどのようなメロディを奏でたのでしょうか。
    静かに口笛を吹きました後、強い想いが浮かんだのでしょうか。

    どれ程に強い雨音も
    「私」の想いには勝てないでしょう。
    誰の耳にも届かない口笛は
    「私」の耳には何よりも強く響くのでしょう。

    それはどの様なメロディなのでしょうか。


    夜、口笛を吹いては為りませんと、私も子どもの頃に叱られました。
    「泥棒の合図だからね」との事でした。
    数十年前の泥棒が口笛で合図を送っていたとは考えにくいのですが汗汗
    そういう事でして、少し調べて見ましたら面白いサイトを見つけましたので
    貼らせて戴きますね^^
    https://wanosuteki.jp/post_11723

  • セカンド

    セカンド

    2019/08/28 01:45:32

    みっちょん様

    深夜、突然のどしゃ降り
    音を聞いた瞬間にリズムを感じました

    誰もいない8畳ちょっとのダイニング
    軽く夜には吹かない口笛を・・・

    でも雨の音がスゴイ
    負けずに自分の音も大きくなる

    夜中の妙な自然との一体感
    と同時に自身が浮き出てくる感じ

    夜中の瞬間の自己覚醒?


    ねこみみ様

    宇宙の中で小さな自分も
    心は無限に広がっていく

    ありきたりですが
    いつもそんな感じで考えています



    令実様

    夜中の口笛はやはりいけませんね^^
    自分でもそう思います

    最近の雨は短時間で極端に強すぎ
    窓ガラス、出窓の屋根にたたきつけるような雨

    そんな中、恐いものなど何もない
    自分一人のスペースが宇宙船の中みたいに?

    エンジン全開!てな感じで・・・


    粋生夢詩様

    無意識に出てきたので
    多少は鬱憤が溜まっていたのかも・

    でも途中から
    雨への対抗意識が出てきたかも?

    心の赴くままに
    進軍ラッパじゃないけど

    たまには良いですよね



  • 粋生夢詩

    粋生夢詩

    2019/08/27 20:01:16

    叩きつける雨に負けないように吹く口笛。
    そこで奏でるのはどんな曲なのでしょう。
    唇から溢れるのは縛られない心の自由。
    メロディは力強く夜を振るわせるのでしょうね。

  • 令実

    令実

    2019/08/27 18:03:56

    夜、口笛吹くと死んだ人が集まってくるからって、
    子供の頃叱られました。
    しーんとした真夜中に口笛吹いたら、そりゃ不気味ですが、
    破壊するような大雨の音なら、負けてなるかという強い意志を感じます。
    最後の2行が奥底に秘めた揺らがぬ意思を感じます。

  • ねこみみ

    ねこみみ

    2019/08/27 17:11:00

    雨との競演。私だけのスペース。心は無限大。素敵ですね☆彡

  • みっちょん

    みっちょん

    2019/08/27 10:19:33

    いつも、コメ、ありがとうございます。
    静けさの中にも、力強さのある詩ですね。
    雨に戦いを挑む。しかも気弱な口笛という音で。
    どこまででも負けない。どこまででも挑んでいく。力強さを感じます。
    いつものセカンドさんとは違った角度の詩ですが、決して引きを取らない感じの詩ですね。
    たたきつける雨。挑んでいく口笛。真夜中の戦いを高く感じました。