脳活日誌1443号
秋雨前線の被害・・・
1時間に100ミリ~200ミリ近くの雨が降ってくると生活の機能が麻痺してしまう。下水道にも処理能力があるから、一度に流れてくると溢れてしまう。特に高低差のある地形では一気に水が下り落ちてくるから、下流の地域は大変な事態になる。それでは上流が安全かと言えば、川上には土砂崩れの危険が出てくる。住む場合に考えなくてはならないのは水の流れと、地形である。たいてい目で見える範囲で目測し、ここなら多少は高台だし、安全だろうという判断で決定を下している。しかし、災害が発生する場合は、こうした常識的な判断を吹き飛ばすような自然の力が働く。数年前に和歌山の知り合いの家に行った時、川は遥かな遠方を流れていた。山肌に添うように川筋があって、1キロ以上先の風景であった。知人が言うには、あの川が増水して、家の床下まで水がきたというのであった。この家の床下まで水がと、私は絶句した。想像がつかなかったのだ。ということは見渡すかぎり水浸しになったということか。川幅が何倍にも拡大した。災害とは想像を飛び越えた被害をもたらすのだ!