けい
望んでも悔やんでも もう遅いから
引きずるのはやめよう
泣き崩れるのはやめよう
夏が見せた蜃気楼
幻を追いかけ
今を失う そんな風に慣れないのだから
消え去る景色と
留まる景色に
重なりあって
私の中に染み渡るから
下を向く事が出来ないの
留まれば 蝶
食えば 花
許せないなら 楔
見守る勇気が在るなら
二度は無い
明日 又会えるよね?
判り切った口約束をして
手を振りあって背を向けた
振り返る事の無い今日に
振り向く事の無い明日に
変わるだろう 未来に
私は 憂いている
でも 涙は見せなかったよ
其れが唯一誇れる自分だった
赤い 赤い 真っ赤な
風船飛ばそう
届かなくてもいい
その方がいい
夕暮れの空になびいて行く
自由な風船は あらわれ