【お話】どこでも読書室の魔法。

2019/09/28 10:04:41

もらったステキコーデ♪：17

ぼくの開発した、「どこでも読書室」の魔法。

図書館と、自分の部屋をつなげてみたんだ。

時間と空間を、ちょちょいっとねじ曲げてね。

借りに行くのが面倒だったし、好きなだけ本が読めるし。

ぼくとしては大満足。楽しい時間をすごしたよ。

あ、もちろん、本は汚してないよ。食べたり飲んだりは別のテーブルでやったからね。借りた本だって、ちゃんと返したし。

いい魔法だと思ったんだけどな。

司書さんに、ものすごーく怒られた。

本を勝手に持ち出すな、時間と空間を曲げるな、部屋を勝手につなげるなって。

二度とやりませんって、誓約書まで書かされちゃったよ。はあ……。

便利な魔法だってのに、なんでわかってもらえないのかな。

司書さんって、頭が固すぎるよね！

＊＊＊

そりゃ怒るでしょう。手続きを無視して、本を持ち出し放題になっちゃうし。

一人がやってるのを見たら、みんな似たようなことやりだすだろうし、そうなったら、持ち出されたまま帰ってこない本が続出します。

それ以上に、時間と空間を曲げることが一か所に集中したら、あちこちで異常が発生するのは目に見えている。

幼い子どもや学生は、自分の立場でしかものが見えないので、そのあたり、才能をつぶさないよう、配慮しながら指導するのも大変。司書さんがんばれ。というのが裏の話でした(^^

まったり時間。