冬悲花
いつの頃か もう忘れようと
胸の奥にしまい込んだはずの君を
思い出す度に胸が苦しめられては
そんな想いさえ どうしてかさえ
わからなくなっては あの頃聞いた歌を
聞いては口ずさみ もう過去なのだから
忘れなくっちゃ この胸の痛みは
幻にすぎない そんな想いに
自分に酔いしれているのだけだろうと
冷たい風に吹かれながら咲く冬悲花に
もう一度 会いたい 君に触れたい
君を抱きしめたい ・・・
冷たい風に 瞳が潤み
ありえない妄想を浮かべては
君と僕の姿を想像しては 消えていく
埋められない胸の奥にある想いは
今 僕の前にいる女性の前で歌う僕は
君との想い出を浮かべては感情を込めて
歌っているなんて
バカだな 泣くつもりもないのに
自然と涙で彼女が君に みえては消えていく
こんな僕を好いてくれなくても いいのに
忘れられない過去を いつまでも想い
優しくされると そんな自分が嫌いになる
何かに逃げながら時に追われ寂しさに
潰されそうになる自分が弱い人間だと
バカだな 君にしてあげたいこと
彼女にしては 自分を慰めてしまうなんて
こんな醜い自分が嫌になる
でも もう 忘れよう それの繰り返し
こんなにも美しく綺麗なのにどこか寂しい
冬悲花 僕の胸は 苦しめられて
無理に忘れようとは 出来ないのだから
せめて 歌を歌い この切なさ 消そう ・・・