(完了版)古―いにしえーの女の名前から イワナガ
コノハナサクヤという名前は知っていても ひとりぼっちの死を迎え 娘の良い所を名前にしたのではないか? このいくつかの巨石が地面の深い所までつながっていると思わせる 自然のままの石や岩を利用したり 山から切り出した岩を加工した建材が 古代の土木技術が現代よりも優れていたことは イワナガという名前は イワナガという名前は女にとって輝かしい
姉のイワナガの名前は知られていない
姉妹はニニギと結婚し二人ともに妻となる
ニニギはイワナガを美しくないと親元へ返す
コノハナサクヤはすぐに妊娠したため
ニニギの子どもではないと疑られ
火をかけた産屋で三人の子どもを産む
神話はコノハナサクヤを超能力者に変身させ
火の海から子どもとともに生還させ
神の仲間入りをさせる
一方、イワナガの伝説は
男から理不尽な理由で離縁され
放浪の旅に疲弊し
病気になり
悲運を歩ませる
二人の女の神話と伝説に
共通するものは「悲惨」「苦難」「波瀾」だ
この「神話」と「伝説」があっちこっちに残っているということは
長い年月、語り継がれる土壌があったからだろう
ところで
親は娘の幸せを願って
コノハナサクヤは花が咲くように華やかに美しく栄えるよう
イワナガは磐のように強く長く輝き続けるように
筑波山の中腹に磐長神社がある
初めて訪ねてよく見つけられたというくらい判り辛い
バス停から歩くと案内板もなく小道を曲がり
巨木の茂る薄暗い森の細道を進んだ先にあった
太古に筑波山が噴いた火山弾が冷えただろう巨石が散在する傾斜地に
おみこしを大きくしたぐらいの社が建っていた
その小ささは社というよりも「祠」と呼ぶのがふさわしい
それにしても立派な造りだ
7つほど寄り合わさった巨石の上に社はたっている
土台となっている巨石の継ぎ目からいくつかの木が生えていた
巨石に比べて貧弱で細い幹が
寄り集まったうちのひとつの横長の巨石は
周辺の音を集める形になっていて
麓から登ってくる車の音を拾っていた
その巨石に背を預けて音を聴く
人が歩き小枝がピシッと折れる固く小さい音が
耳の側で折れたかのようにはっきりと聞こえる
これは古代の集音器ではないか
そうであるなら
ここに存在した技術と智慧に圧倒される
「伝説」では「磐長媛」は両親と旅をしてたどり着き
病気になってこの地にとどまったとある
「旅人」である磐長が「石や岩」の技術を持っていたと推測してみよう
巨石を組み遠くの音を聴き周辺の状況を知る
情報を集め伝達する技術はいつの時代も最先端技術だ
石や岩は建築や土木に利用される
「岩戸」や「岩屋」という単語が古語にあるのは
あったと考えてみる
近年の発掘調査で明らかになってきた
「岩の特質を良く知り生かすことに長けている」とも読める
イワナガの名前が筑波山に語り継がれてきたのは
イワナガに石や岩を活用する技術があったからではないか
イワナガが岩を扱う技術者や職人であったなら
(完了)
大潮
2019/12/14 04:02:22
トシrotさんへ
ケイトさんへ
考古学はこうも読めるああも読めるというミステリーの世界
古代の女神を追って
イワナガ、セオリツ イシゴリ 「トジ」などを探訪しています
大潮のひとり合点説です
地名・人名から土地を訪ねるとおもしろい発見が多くて
わくわくします
岩屋や岩戸という地名は興味しんしんです
筑波山の磐長神社は「屋敷神」ではないかという話があります
神道では人が死ぬと「墓」ではなく
「神社」に祀ることがあります
ですからその家だけの「神社」を持っている方もいます
観光施設ではありませんので
現在でもよく下調べをしていかないと
たどり着けないと思われます
大潮が行ったときはひがんばながきれいに咲いていました
コノハナサクヤはいくつかのパターンがあって
東北征伐への途中、荒海を鎮めるために
人柱となって海に身を投じ
富士山の主護神となったというのが基本パターンでしょうか
大潮解釈では
侵略戦争イケイケ女神です
ケイト☆
2019/12/11 09:10:00
磐長姫知っていましたが、神社のことは知りませんでした。
木花咲耶姫は火の中でなくなったと思っていました。
トシrot
2019/12/11 07:17:54
磐長、イワナガ、興味がぜん高まりました、ありがとうございます。福岡って岩永姓が多いし、岩屋、岩戸って地名は九州も宮崎に限らず多い。