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天上の葦

小説/詩

太田愛さんという、脚本家から小説家になった方です。

ウルトラマンや相棒など手掛けたそうです。


友人に「幻夏」という本を借りて
その前作になる「犯罪者」を読み
そして、3作目「天井の葦」です。

どれもキャラクターもおもしろい。

そして、1作目は脚本家らしく、ト書きかなと思うところが長かったけれど
想像しやすかった。
だんだんとそういう部分が減ってきたように思う。

外れ物の刑事と、あやしい探偵と、その手伝いの男の子
真面目と、チャラいのと、走り回る役と
バランスもいい。
脇にもいいキャラがそろってる。


でも、今回なにより
「言論の自由」なのかなぁ。
戦争中のくだりもありますが、
くどくなく、ちょうどよく出てくること
老人たちの力
いろんなエピソードがたくさん、配分よく出てきて
興味深い。

最後までどんでん返しの連続で
上下巻の下巻途中からは
寝る時間も惜しい暗い、はまりました。

ただ、表現のことや、戦時中やら読んでる時に
「図書館戦争」を思い出しました。

だんだん、自由に、意見が言えない世の中になってきているのだろうか。