脳活日誌1671号
また、円高になってきた
以前から何度も書いてきたが、アメリカの金融が緩むと投資家は安くなったドルを借りて円を買いに走る。いつものパターンである。106円か105円前後の為替相場に操作すると、日本の株価は下落する。内部留保があって競争力のある日本の企業の株式を叩き買いするわけである。その後、アメリカの景気がよくなり、加熱してくると今度は金利を0.5%くらい引き上げる。このサインが出ると、今度は円を一斉に売ってドルにシフト替えする。筋書き通りの舞台芸と言ってもいいだろう。東京の株式市場はニューヨーク市場の日本支店のようなものである。
だが、このコロナ不況は従来のようなパターン思考で果たして、安易に乗り切れるものだろうか。これに対する答えはこれからである。どうなるか、誰も分からない。スマホ、半導体といった商品にも陰りが出てきている。これからの成長を牽引する力はそんなにないだろう。ただし、これだけは言えるかもしれない。感染症対策で世界が揺れているように、この新型コロナ対策産業が新しいジャンルを形成するかもしれないということだ。ウイルスは、今なお未知である。宇宙時代にあって、人間が宇宙に出かけて行けば、とてつもないウイルスに出くわさないとは言い切れない。
宇宙とは未知なるウイルスの住処かもしれない。ウイルスに、どのように対処していくのか、今後の課題であり、新しい産業の出発点でもある。