ひまわり畑を眺める一匹猫

招き猫

猫はただ、風に吹かれながらひまわりの花を観ていました。
まるで懐かしいぬくもりを思い出しているかのように。

震災前夜

日記

30代の頃だったでしょうか、投資に大成功された方に言われました。


お金は川の流れなのだよ。
あなたは毎日、バケツを持って水を汲みに行っているんだ。
一方、私は自分の家に水が流れるように溝を作った。
最初は溝を作る方が大変だけど、溝が完成すれば何もしなくても水を飲める。
どっちが豊かな暮らしになると思う?

私には、溝を作ることが出来なかったのです。
そこに溝を作ったら、誰かの邪魔になるかな?
その溝は、自分以外の誰の役に立つのかな?

私は溝を作れない性分だったのでしょう。
今でも私は、毎日せっせとバケツを持って水を汲んでいます。

先日、こんな人を見掛けました。
「こんな病気、大した事など無いんだ。ヒステリックな自粛などすぐにやめて経済を回さなければいけないのだ!」
いかにも投資家の発言です。
苦労して溝を掘ったけど、川の流れがよどんでしまい、自分の所に流れなくなってしまったのでしょう。
自分は溝頼みの生活ですから、基本身体を動かして働く必要のない人。
病気になんかかかるはずが無いんです。
退屈しのぎに買ったロケットというおもちゃは、今はやめてくださいと自治体に取り上げられ、少々ふて腐れ気味。
なぁ~んにもしなくても、世の中に喰わせてもらってる輩が、何かしら吠えてるわけですよ。

医療従事者、介護に携わる人、労働者・・・
世の中の役に立って働いている人が、一番危険な場所にいるような気がします。

紙幣を増刷し、やがてお金が紙切れになってしまうインフレがやってきたら・・・
大震災が起こり、お金の価値など無くなってしまう世の中になったら・・・
誰が生き残り、誰が去っていくのだろうか?

  • 招き猫

    招き猫

    2020/05/30 20:13:36

    魔女姐さん
    彼の発言で許せなかった事があります。
    自粛は無意味だという部分。
    確かに彼は、繁華街で遊ぶという事はしない人なのでしょう。
    それは私も同じです。
    しかし、人はみな同じじゃないんですよ。
    まして、医療従事者は命を懸けて働いている。
    介護だってそうです。
    そして彼は、そんな仕事はしなければいいと言い放ちます。
    誰かがやらねばいけない仕事でも、です。

    医療や介護の世界にも、見事に溝を掘る人がいます。
    その溝には、現場で働く多くの人の汗が混じっているという事。
    姐さんが仰る様に、自分がスタンダードで他の人も同じことをすべきだと考えていては、いつかはブーメランが返ってきちゃう気がします。

  • 西の魔女

    西の魔女

    2020/05/17 23:51:40

    本当に前夜と言って良いくらい、天災はいつ起こるか分からない。
    感染症もだったけどね・・・
    暇だと発言しちゃうタイプの人っているよね。
    ただ、彼の場合は誤解もされやすい。
    経済回せと言ったのは、たぶん自分の溝のためだけじゃないと思うよ。
    あの時点では、何より感染拡大防止が最優先事項だったから反感を買ったけど
    おそらく、自粛が長引いて感染症ではなく、収入が途絶えて命を失う人がいることを
    早い時点で予測していたんだと思う。
    いつも言葉が足りないのよ。全員が自分と同じ理解をしてると思っちゃう点が彼の甘さだと思う。

    溝の話だけど、確かに私も掘れないね。
    公共の目的の溝は優先的に掘るべきだけど、個人の利用を目的とすれば水争いにしかならない。