ブラジルの笑い話 その16 肉屋の前
ソビエトの書記長フルシチョフがリムジンでアレクセイ通りを通りがかると肉屋の前に100人くらいの行列ができていた。
フルシチョフは秘書に「あの行列はなんなのだ?」と尋ねると「肉の配給の為に1日中ああして棒立ちで並んでるんです。」というではないか。
「なんという事だ!!」フルシチョフは激怒し、自動車電話の受話器を取り上げると当局にまくし立てた。
「貴様達は何を考えているのだ!!人民が腹を空かせて寒い中1日中並んでいるのだぞ。貴様達が今暖房の効いた部屋でのんびりと仕事ができるのは誰のおかげだと思っている??
至急対策を打たないと貴様達はシベリア送りだ!!」
書記長同志のあまりの迫力に当局は慌てふためいて「大至急なんとか致します。」というほかなかった。
1時間後、「当局」の対策がさっそく実行された。例の肉屋の前に大量のイスとコンロが届けられたのである。