馬映画紹介その52「バルタザールどこへ行く」
少しずつ自粛が解除されてきたけれど、わたしの自宅は悪評高い?神奈川県。まだ、県を超えての移動は控えて、とのこと。それでも週末は、箱根を越えて母のところに食料を配達しました。寄り道禁止。
そんな中で馬映画。ずっと前にDVDを取り寄せて、でも、なかなか見る気になれなかった一本。正確には、馬ではなくロバ映画です。
原題は「Au hasard Balthazar」フランス語で、hasardは「偶然」というような意味。アザールと発音するので、韻を踏んでいます。とりあえず、DVDの紹介文。
小村に暮らす農場主の息子ジャックと幼馴染のマリーは、産まれたてのロバに「バルタザール」と名づけ可愛がる。やがてジャックの一家は引っ越し、バルタザールはどこかへ引き取られる。それから10年が過ぎ、鍛冶屋でこき使われていたバルタザールは逃げ出し、マリーの元に。再会にマリーは喜ぶが、彼女に想いを寄せるジェラールは彼女がかわいがるバルタザールに嫉妬し、虐待を始める…。
不可抗力でいろいろな人間に使われていくバルタザールを中心に、物語が進んでいきます。主人公はマリーかと思っていたのですが、いや、あくまでロバだな。物言わぬ使役動物であるロバが悲しい。マリーも悲しい。その両親も悲しい。悲しくなりたい方におすすめ。ロベール・ブレッソン監督、マリーを新人アンヌ・ヴィアゼムスキーが演じています。1966年フランス。