日本百名山 ~BSプレミアム~ ①
こんにちは!北海道、東北南部、関東北部では急な雷雨が降るところも
あるかもしれません。九州南部は一日中、激しい雨に見舞われる。
その他の地域は曇りか晴れの地域が多いようです。
古見岳(こみだけ)
亜熱帯 生命の頂 西表島 古見岳
沖縄本島から南西に430km 珊瑚の海に浮かぶ西表島
周囲130km 八重山諸島最大の島です
年間の平均気温は24℃ 1年の3分の1は雨
豊富な水はジャングルに蓄えられ、亜熱帯の貴重な生き物を育みます
カンムリワシがおります。古見岳(469m)がそびえます *撮影時:3月中旬
旅のスタートは島の北側にある上原の浜
*新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため現在西表島への渡航は自粛が
要請されています
ガイド 八幡暁さん
これまで世界中をカヤックで巡ってきた八幡さん
海や川を旅することで見えてくる自然や命の大切さを伝えてきました
西表島の古見岳を目指す日帰りの山旅
上原の浜からカヤックで美しい珊瑚の海へ。マングローブの繁る
ユツン川河口に上陸。近くの鍾乳洞に立ち寄り、ジャングルを流れる川を
さかのぼり、雄大なユツン三段の滝へ。
亜熱帯の着生植物を見ながら西表島最高峰の古見岳を目指します。
@着生植物
土壌に根を下ろさず、他の木の上、或いは岩盤などに根を張って
生活する植物
帰りは来た道を戻り、ユツン橋に下山。ルートファインディングの
技術が必要な上級者向けルートです。
@ルートファインディング
自分の知識や感覚、地図やコンパスなどの情報を元に正しいコースを
見つける技術。道に迷ってしまったり、ガスに巻かれた時に必要で、
冷静な判断力が試される。
カヤックでユツン川河口を目指します。西表島の珊瑚は360種以上あります。
ユツン三段の滝が見えます。そこから視線を左にいくと古見岳です。
@浦島太郎さん(桐谷健太さん)の曲、海の声などが聞こえてきそうです。
カヤックを降り潮が引いて河口を目指します。
「ほとんどの(陸上の)動植物はこの塩分濃度では生きられない。
だけどこの木たちは生きられる」とガイドの八幡(やはた)さん。
マングローブ
海水で生きられる植物の総称
オヒルギ
種はオクラのような感じです。ヒルギ科オヒルギ属 奄美大島以南の
琉球列島から東南アジアの熱帯を中心に台湾・中国大陸南部・オーストラリア
アフリカ・太平洋諸島に広く分布する常緑の高木。汽水域に成立する
マングローブ林の代表植物
八幡さん「ある時ポトっっと落ちます。潮が引いてたらここは陸になって、
だからそこでつけばこういう風に大きくなってゆく。満潮だと水面が
この辺にある(膝の下ぐらい?)この種が船になっている感じかな。
落ちたら水に浮かんで自力で海を旅する種なんですよ」
シオマネキ(蟹)がおります。「オスのメスへのアピール(ハサミを動かす
行為)。あらゆる生き物がここで生産をして卵を産んで育てる
場所だと言われている」
四つん這いになり岩の下を進んで行くと鍾乳洞がありました。
珊瑚や貝などが堆積して出来た石灰岩が雨水などで溶かされてこうやって
鍾乳洞が出来ました。水で溶かされて伸びたのがつらら石(鍾乳石)です。
「西表の山は人の暮らしと自然が凄い近いフィールドなので西表で育った
八郎さんに助っ人で来ていただきました」
島人(しまんちゅ)石垣八郎さん
セイシカ(薄紫)聖紫花
躑躅(ツツジ)の仲間。西表などでみられる珍しい花。地面が高い時に
咲いていることが多い。ユツン川に沿ってジャングルの道を進みます。
シークヮーサー
沖縄ではお庭に植えて食します。
コミノクロツグ
ヤシの仲間 この葉を使い帽子や籠(かご)を編みます。
八郎さんが編んだ指ハブ(ゆびはぶ)
指を入れて引っ張ると抜けないという玩具。幹を覆う繊維を編んで縄や
網にして使うのです。
八郎さん「網を作って海に入れて昔は魚を獲ってきた」
<山旅スケッチ>
西表島にはマングローブ染めという草木染めがあります。
古くは漁で使う網や布を染めていました。
永露(ながつゆ)芳子さん
「島を訪れる人達にマングローブ染めを誰もが楽しめるように
アレンジしてマングローブ染めを体験してもらっています」
*オヒルギは台風などで倒れた木を使用。マングローブのオヒルギの樹皮を
煮出して使った染料液を使ってTシャツを染めます。
@八幡さんも体験
染めたい部分を糸で結び染めます。染料液にTシャツを入れて何度もこすって
色を馴染ませていきます。そして完成。
マングローブ染めならではのものと感じとれます。
永露さん
「木や草からもらった色で染めるのもまた驚き、喜び、楽しみ、いろんな
発見があるんじゃないですか。そういう日々がなんかとても幸せですね」
ユツン川をさらに上流へと進みます。
<八郎さんが地元の子供たちの遊びを紹介>
「指ハブを作りましたよね?それを作った茎の葉っぱの芯です。
これで今からエビを獲ってみようかな」
コンジンテナガエビ
パンなどを付けてエビを誘います。
上流を進むにつれ、道が険しくなってきました。
<山旅スタイル>
靴の選び方と使い方のコツ
八幡さん「今回のルートは川を渡ったり砂利とか泥とかあるんですけど、
それぞれの靴であった用途があるんですよね」
登山靴でお馴染みのビブラムソールと沢靴のフェルト底の使い方を教えて
もらいました。ビブラムソールは一般の登山道から岩場まで歩ける
オールラウンドの登山靴です。沢で濡れた岩を歩く時は滑らないように
歩くコツが必要だそうです。
@岩の間に足を置く
@ビブラムソール
イタリアのソールメーカー ビブラム社が開発・製造しているゴム製の
アウトソールです。
ギザギザした凹凸があるゴム製アウトソールの総称として用いられることも
あります。
フェルト靴
八幡さん「前面摩擦抵抗が大きいんですね。全体がグリップが効いてしまうから
滑りにくいですね。沢をずっと登りつめていく時はこういう靴がよいです」
沢歩きに特化したフェルト底は登山道では土が靴底に付いて歩きにくく
なるそうです。靴を選ぶときは靴の特徴を理解してどこを歩くのか前もって
調べておくことが大事ですね。
ジャングルを進み森を抜けると1枚岩が続いています。沢を登る事2時間。
ユツン三段の滝に到着。落差は30mあります。
ユツン三段の滝をまくようにして滝の上を目指します。
滝の下から登ること20分、滝の上に到着。
海が見え雄爽な絶景です。滝をあとに、ユツン川をさらに奥へ、ここから先は
道が険しくなります。
八幡さん「人が入っていないから海が綺麗」
滝から歩くこと1時間、沢を離れて山頂へ続く尾根へと登って行きます。
着生植物のオオタニワタリがあります。
八幡さん「妖精がいますね」 八郎さんもうなずきながらです。
沢を遡ること4時間半、ついに到着。古見岳に登頂です。
古見岳 山頂 469m
八幡さん「東から見ているので石垣、竹富、南東に位置する新城島まで
見えておりますね。北側の海が見えてます。鳩間(はとま)も
見えてますね」
@新城島(あらぐすくじま)沖縄県八重山郡竹富島に属する八重山諸島の島
島の人口は15人前後でこの島を訪れるには定期便が運行していないため
旅行会社やダイビングショップのツアーに参加なされてみてはいかがで
しょうか?
@鳩間島(はとまじま)西表島の北5、4kmに位置する八重山諸島の島
行政区域は八重山郡竹富島鳩間。人口49人(2020年3月末現在)
面積:0、96km
gen_rin
2020/06/03 22:21:01
こんばんは!蒸し暑い昼間と夕方でしたね。現在は大丈夫です。どうもお疲れ様です。
はい、イリオモテヤマネコがいるところです。ももさん、種子島、屋久島、竹富島、奄美大島と
行かれたのですね。凄い経験をなされたのですね。ここは竹富島が中心ですね。
はい、安全・安心となり渡航禁止の解除になってほしいですね。なかなかマングローブの林などを
見る機会がないので見てみたいですね。ヤシガニが美味しいみたいですよ。
ももさん湿度の高さで体調不良はありませんか?
もも
2020/06/03 20:12:20
イリオモテヤマネコのいるところですねw
種子島屋久島、竹富、奄美大島は行きましたが西表は言ったことないです。
南の島も早く堂々といけるようになればいいですねw