今週末の重賞は宝塚記念の１つだけ。ただレベルの高くなりそうな新馬戦もあるし水曜には帝王賞もある。上半期最後までしっかり楽しみたい♪

【宝塚記念】テンは流れやすく４～５F目（カーブがきつい１コーナーから２コーナー部分）で一旦緩むけどその後は６F前後の超ロンスパ戦になりやすいレース。そのためテンの３Fの方が上がり３Fより早くなったのが過去１０年中７年という他の中長距離GⅠとは一線を画す異端なラップで構成されるレース。しかもこの時期は馬場が荒れやすくゴール前には急坂。求められるのはタフなスタミナやロンスパに耐えうる持続力。昔からここが初のGⅠ制覇になる馬が多いのも頷けるね。血統的にもヌレイエフ（キンカメ経由が多い）、サドラー、トニービンなど欧州の重厚なスタミナ血統が目立つ。同じ阪神内回りコースで行われる大阪杯とはラップ構成も馬場も好走血統も全く違うということは覚えておきたい。むしろ近いのは有馬記念。

何度も書いてるけどサートゥルナーリアの武器はトップスピードの速さとギアチェンジの早さ。これだけやとここは不向きに思えるけど、スロー専用機なら有馬記念の説明がつかへん。馬場も流れもタフな２５００mのGⅠを終始外を回しながら２着に来るのスタミナや持続力も一定以上の物はある証拠。大外枠でも引かへん限りはルメールならスパートを遅らせてくるんちゃうかな。ラッキーライラックは肉体的にも精神的にも充実期に入った印象。内を突くようなレースができるようになったのは大きいね。ただこの馬、タフな消耗戦は未経験。有馬でアーモンドアイを重視せんかったのと同じ理由でここでは重視したくない。クロノジェネシスも馬体が増えてくるに伴ってパフォーマンスを上げてきたね。馬場も不問ではあるけど個人的には２０００以下がベストな印象なんよね。ちなみにこの２頭は母系が米国色の強いスピード血統ってのが不安。ブラストワンピースは前走の大阪杯は高速馬場＋スローでスピードや立ち回りの上手さが求められる適性ゼロのレース。上がりがかかってハロン１１秒前後の脚が求められへん流れになるここはプラス材料しかない。キセキは大箱コースで高速馬場がベスト。ここはベストとは言い難いけどゆっくりしたペースでは走れへんようになってるから距離短縮はプラス。出遅れた有馬でも好走出来てるようにペースが流れたら後ろからでも走れるけど出来れば前での自力勝負が良い。スタートが決まるかは知らんｗグローリーヴェイズは平坦コース＋中盤緩む流れで好走してきた馬でここに向いたような適性は見せてきてへん。宝塚は香港好走馬が走る傾向はあるけど積極的には買いにくいかな。ワグネリアンは２０００mやと若干スピード負けするとこがあるから距離延長は良さそう。馬場も多少渋る程度なら問題ないし大阪杯の上位馬逆転もあるはず。大穴ではタフな消耗戦で伸びてこれるタイプを狙ってみたい。メイショウテンゲンは高速馬場なら厳しいけど馬場が渋ってタフな流れになれば。有馬のワールドプレミアみたいなイメージで。ダンビュライトはヌレイエフ、トニービン、ネヴァーベンドと欧州の重厚な血統が合いそう。これも馬場は渋った方が良い。