雪仏(ゆきぼとけ)
暖かな春の日差しが
私の体を溶かしている
私が消えてしまう前に
もう少しお話をしていいですか
あなたは私を作ってくれた
凍える手で寒さに震えながら
あなたの息は温かかった
その温かさが私に命を与えてくれた
心にわだかまりを持っているのに
なぜあなたの心は温かいのですか
私の吐く冷たい息が
あなたの心の黒い病巣を白く凍らせた
わだかまりは消えている
でも私がいなくなるとそれは甦る
地に命をもたらす春の日差しは
あなたを困らす元凶となるはず
それなのにあなたは微笑んでいる
遠くを見つめている
全てを受け入れる準備が出来たのですね
私が生きていた七日の間に
少しはお役に立てましたか
もうじき私は消えていきます
もう凍えてはいないあなたの手のひらを
わたしにかざしてくれませんか
私の最後の力をあなたに差し上げましょう
もう会うこともありません
これが今年最後の雪になるのですから
私を作ってくれてありがとう
そう言うと陽だまりに雪はとけ
地に消えていった
なんかちょっと思い浮かびました
私たちは知らないところから
知らないうちに生きる力をもらっているのかも知れないって・・・
セカンド
2020/07/16 09:39:03
かれん 様
人間は一人では生きていけない
必ず知らないところで誰かに力をもらっている
逆に
自分が人に力を与えていることがあるのかもしれない
自分自身が今を全力で生きること
それもその一つなのかも知れないって思いました
かれん
2020/07/16 01:45:29
遅いコメントでごめんなさい^^
知らないうちに力をもらっていたり
力を与えてるいるのかもしれないですね・・・^^
セカンドさんの詩を読んでいると、心が和らぎ
力をもらっているような気がします(⁎^^*)
セカンド
2020/07/12 01:26:31
令実 様
書いたのが10日の深夜
浮かんだのがその数10分前です^^
なんとなく書きました
外は雨でした
雪仏自体は昔からある題材です
なんか溶けていくのに虚しさを覚えます
でも身をもって春の訪れを知らせてくれる
そんな宿命も担っているのかな?
コロナ禍の中
自然がやたらと優しく感じます
セカンド
2020/07/12 01:14:54
すみれ 様
人間は自然を受け入れながら生きていくのが
やはり良いのだと思います
70億人はやはり多いのかも?
というか自然への感謝の気持ちが大切と思うのです
一部は壊しても
出来るだけ共存することが大切かと
令実
2020/07/11 21:32:20
これは、最近作ったんですか?
雪解けの頃の様子の詩ですね。
雪だるまが溶けていくのは虚しいものがあります。
雪が積もると、お盆サイズの小さな雪だるまをニャンコ達に作ってあげるけど、溶け落ちて行く姿は妙に切ない。
すみれ
2020/07/11 15:01:11
いつも素敵な詩をありがとうございます。
自然の力は凄いと思います。
良いことも悪いことも…
セカンド
2020/07/11 01:41:38
ねこみみ 様
雪仏は自分の作ったもの
もしかしたら自分の気づかない力が
雪仏に入り込んだのかもしれません?
同じように
自分以外の物からも力をもらっているのかなって
自然とか普段会話をしている友達とか
本とか絵画や音楽もそう
見えない力って存在すると思いませんか?
ねこみみ
2020/07/11 00:22:43
素敵ですね。私たちは色んな形で色んなものからパワーを授かっているのですね。