日本百名山 ~BSプレミアム~ ②
こんにちは!九州から関東甲信は雨で、局地的に非常に激しく降る。東北も
雨脚が強まる所も。北海道の日本海側では晴れ間がのぞく。
沖縄は晴れたり雨が降ったり、曇ったり等天気が変わりやすいようです。
屋久島 太忠岳
先日は屋久島のヤクスギランドからスタートをして太忠岳の山頂へでした。
今回は2日目荒川登山口からスタートし太鼓岩を目指していきます。
2日目
島の東側にある荒川登山口から出発です。スタートからいきなりトロッコ
道なんですね。
「このトロッコ道は大正12年に造られたもので屋久杉伐採をして
その屋久杉を運び出す為に作られたトロッコ道です」
全長4kmの森林軌道。屋久杉の伐採が禁止になるまで麓に木材を
運んだそうです。現在はダムの作業や怪我をした登山者を運ぶのに
使われているんだそう。
「もう20年も前になるんですが、僕は屋久島に樵(きこり)になりたくて
移住してきてその当時はトロッコに乗ってここを毎日行ってました」
「たまに脱線することがあってスリルのある通勤路でした」
トロッコを通す為に岩盤を削ったトンネルを進みます。
何度か沢を渡ってトロッコ道を奥へ奥へ。出発から40分。
「これ小中学校跡の校門です」
@小杉谷(こすぎたに)小・中学校跡
「正面に見えているのがグラウンドで、当時の様子が写真で
分かるんですけど、小学校とか中学校とか家がたくさんあるんですよ」
この地にあった小杉谷集落は大正12年、屋久杉伐採の拠点として
作られました。戦後復興期、良質な木材である屋久杉は
飛ぶように売れました。全国から人が集まり、昭和30年代には
500人以上が暮らしていました。集落で育つ子供たちの為に
小学校も中学校も作られたのです。しかし、自然保護の機運の高まりと
共に昭和40年代から屋久杉の伐採は減少。昭和45年小杉谷集落は閉鎖。
林業は衰退していきます。
「屋久杉の切り株です」
屋久島では江戸時代に切った屋久杉の切り株のことを
土埋木(どまいぼく)と呼ぶそうです。
「昭和50年代に生きてる木が切れなくなってその後こういう切り残しの
木を山から降ろすようになったんです。これが今ある屋久杉工芸品に
なっています」
<山旅スケッチ>
@屋久島の現在
田平さんが訪(たず)ねたのは土埋木を使って工芸品を
作っている工場です。
@武田館
岩川準一郎さん
長い長い時間をかけて作られる屋久杉の工芸品
高級家具として取り引きされ、島の経済を支える重要な産業の一つです。
屋久島には伐採できない天然林とは別に殖材された人工林もあります。
こうした杉も油分が多く建築用の木材として需要が増えています。
さらに価値の高い杉を育てる試みも始まっています。
武田館の方「標高1000m以上の山に行って、約1000年以上の
屋久杉から取ってきた種なんですけど」
屋久杉から種を取りプランターで育てます。その苗木を植林。
良質な杉の森を作っているのです。
屋久島地杉加工センター 時寛之さん
「天然林を守りながら一方産業林(人工林)をうまく直していくって
いうのが私たち林業に携(たずさ)わる者の役目だと思っていますので
やり続けたいと思っています」
樹齢50年ほどの美しい杉林を進んで行きます。
田平さん「50年前にあえて切らなかったマザーツリーです。
どうしても戦後復興から高度経済成長に向かって伐採する
必要があって、伐採をせざるをしか無かったんですがその後
後世に残すものをちゃんと資源を次の世代に残さないと
いけないということでこういう風にマザーツリーを
残しています」
マザーツリーから新たな杉の命が繋(つな)がれ、森が続くことを
願ったんだなあ。
「さぁ、後10分で太鼓岩です」
出発から2時間半
「この急登を登り切れば凄い景色ですよ」
「太鼓岩(1050m)到着です」
太忠岳(1497m)が見えます。昨日の天柱石ですぐに分かります。
「あちらには九州最高峰の宮之浦岳(1936m)です。
目の前にあるのはヤマザクラですよ。新緑の黄緑色と桜が混ざって
凄い綺麗ですね。
この桜なんですが1年で3日ぐらいしか見ることが出来なくて咲いた後、
雨が降ったり風が吹いたりしてあっという間に散ってしまうんですね。
今、ここで見えてるヤマザクラなんですけれども、実はこの森
全然違う森に入れ変わってしまうんですよ」
ピンクのヤマザクラ、黄緑のカエデ、この森はやがて
カシやシイの森に変わってくるんですって。
いつかは見れなくなる美しいヤマザクラ。その姿を映像に記録していきます。
ガイド 田平拓也さん
「このヤマザクラが見れなくなるのは寂しいんですけど、それも自然の
摂理なので結局記録して置くことで森が成長していくかってことを
学べる機会になると思っているんです。森を越えて移り変わって
いくことをそれが分かればいいという気がしますね」
悠久と時を超え形作られた森と受け継いできた人々の思い、屋久島の
豊かな自然に出会えた山旅でした。
いかがだったでしょうか?屋久島の文化や杉と人々の繋がりを。
昨日の分①と今回の②とで見にくかったかもしれません。
ご了承くださいませ。
①の山の太忠岳が今回の主の山で、今回の②の太鼓岩のほうは
②の太鼓岩側から太忠岳を見る形で進んで行きました。
<泥とゴミの山> -九州豪雨10日
豪雨災害から10日目の熊本県人吉市の市街地では、人々が
後片付けに追われておりました。道路には泥が残り、駐車場には災害ごみが
積まれていたようです。近くを流れる球磨川も、いまだに茶色く濁った
ままのようです。
本日も北海道を除いて日本中で雨の地域が多いかと思われます。
どうぞ毎日のようにで体調管理も難しいかもしれません。
どうぞ病気せず怪我なくにお気をつけてお過ごしなされてくださることを
願います。どうもありがとうございました。
gen_rin
2020/07/15 00:03:14
こんばんは!曇りです。どうもお疲れ様です。
そうですね、海のほうですとウミガメの産卵地などもありますね。
山の方はこんな感じもですが、特に今回の天柱石っていう高さが40mの岩は
TVで見ていても物凄い巨大でド迫力でしたよ。凄いな~と感じました。
キラキラですが昨日は見えませんでした。ももさんは獲得を出来たのですよね?
もも
2020/07/14 20:19:44
屋久島はもう一回行きたいところの一つですw
まだまだ見どころがありそうですね( *´艸`)