お話の続きまたは始まり 1~気弱な王様~
リレー小説の決着をつけるため、日曜日一日かけて、小説を9話書きました。
すべての決着をつけるというより、すべての始まりのエピソード1を書き足したといった感じですが。
なので、この9話のまとまりの後に、本編が来ます。
メインディッシュたる本編はまだ書いていません。
みんながいろいろぶっこんだやつです。
煮込みに時間がかかります。
今回はオードブルとスープって感じですね。
でも第9話には、ちょこっとだけびっくりスパイスを仕込んであります。
皆様、どうぞ召し上がれ。
王様は、大変困っていました。
世継ぎの王子が、ここ数日、行方知れずになっているからなのです。
もう幼子でもない健康な青年ということもあり、王様からも「探さなくてよい」と言われていることもあって、周囲は静観してきましたが、そろそろ姿を現さなければ、大々的に捜索がなされそうな雲行きになってきました。
王様はわかっていたのです。
これが、彼の後妻である、今の王妃のしたことであるということが。
王様は、そもそも先代の王様の子ではありませんでした。
先代の王様と仲の良かった両親が早くに他界して、王様の養子になったのでした。
遠縁とはいえ、王家の血は流れてはいましたが、王族の中での家格は高いものではありませんでした。
そんな自分が王になってもいいのだろうか、と思いつつも、先代王には実子ができず、また他に適当な後継者もいなかったために即位したというわけなのです。
子供の頃の王様は、王宮に引き取られた当初はふさぎ込んでいましたが、優しくおおらかな先代王と王妃に見守られ、徐々に心を開いていきました。
先代王は、子供時代の王様と、王宮の使用人の子達や登城した貴族の子などとを、「子供は子供同士」と、身分に関係なくいっしょに遊ばせてくれました。
先代王妃様も子連れ登城を推奨し、遊び相手に困ることの無いよう計らいました。
そんな中で親しくなったのが、宰相の娘でした。
「僕よりずっと王様に向いてるんじゃないかな」と思わせる、賢く優しい女の子です。
生まれ育った土地が懐かしくもありましたが、故郷を思わせる王宮の裏手の森で遊びながら心を癒し、友達を増やし、子供時代の王様は自分の境遇になじんでいきました。
王太子時代の王様は、縁談がいくつも舞い込む年ごろになりました。
そのうちの有力なものの一つが、例の宰相の娘、王様の最初のお妃さまです。
ところが最初の王妃様は、世継ぎの王子を生むとすぐに亡くなってしまいました。
そこでもう一つの有力な縁談だったものが改めて進められました。
先先代王の妹の孫、男だったら王位継承権の非常に高い、王家の血がとっても濃いお姫様、現在の王妃様です。
ゆうまF
2020/08/10 19:33:59
ここ最近やることが多すぎて読んでいませんでしたが、すごいですね~
お仕事もしながらまとめ上げてしまうとは
少しずつ読ませていただきますね~
そういえばこれは皆様のコメント欄でリレーした内容なのですね
そこもあまり読めていないので見返しながら楽しませていただきますね~
チャイ
2020/08/03 19:36:18
きたきたーーっ(*^^*)
プロローグなのですね 行方知れずの王子様が物語に登場している誰かでつながっていくのかなあ
みんなでいろいろぶっこんだ闇鍋がどんな味になるのか もふシェフの美味しいフルコース楽しみです!(^^)!
凛
2020/08/03 10:21:25
おーついに!
誰が誰かな?なんて想像しながら読んだけど、まだそういう感じではないのかな?
9話までもう考え済みだなんてすごいな・・・
しかもびっくりスパイス?うおー
期待してるね~
お忙しいでしょうががんばってー(*´▽`*)