南西の風 やや強く
吉野 万里子・著
大人になると、思い通りにいかないことが増えていくかわりに、
思い通りにできることも増えていくんですね
伊吹くんのその言葉に凝縮できるかわからないけど
予想できない展開に圧倒されました
ページ戻って読み返したところ:
「どういう状況かよくわかんねーけど」
「何かを相手に打ち明けるか打ち明けないか迷ってるって
ことかな」
「だとしたら」
「打ち明けるか打ち明けないかどっちが自分が楽になるか考えろ」
「そんで楽にならないほうを選べ」
「ってじいちゃんが言ってた」
ここでいったんコメントが途切れて、多朗はログアウトしている。
そしてまた二十分後に戻ってきていた。
「たいていは打ち明けたほうが楽になる」
「告白してせいせいするってやつ」
「でもせいせいした分は聞かされた相手のほうが背負うことになる」
「ってじいちゃんが言ってた」
多朗はやっぱり鋭いのだ。
伊吹、よくわかんねえけど、おまえは楽になりたがってて、
おれに賛成してほしいんだろう?そうはいかねえよ、と
やつは言っている。
伊吹くんと多朗くんの友情が羨ましかった
読んでよかった2冊に出会えた
あずさ
2020/08/21 21:36:19
多朗くんは、近所の暴走族のお兄さんとも、最初は歓迎されなかった北海道のおばあちゃんとも、
進学校の友達ともうまくやっていけて、他の人が自分のことでいっぱいいっぱいでいるときも
相手の立場に立ってこうしろ!って言ってくれる この人についていけば大丈夫って思える
沖人
2020/08/21 21:01:24
ううん
どんな本だろうと思って、ググった時に、本の帯に書いていた言葉から。
多朗君は、考え方が、大人っぽいのかな。
それとも、純粋なんだろうか。
あずさ
2020/08/21 13:56:12
あれ、内容知ってる?
自分と違うタイプの友人が面白いのかもしれない
人は他人にはわからない様々な事情を抱えてて、
見た目でわからない病気も突然運命を変えてしまうんだね
多朗がクラスにいたら好きになっちゃうかも
沖人
2020/08/20 22:53:34
12歳、15歳、18歳、青春まっただなかですね。
ちょっとだけ大人で、そして、表面でない本音のやりとりに思える。
そんな友人が欲しかった。