日本百名山 ~BSプレミアム~ ①
こんばんは!3日(木)は台風の影響で九州を中心に荒れた天気となる見込みです。
暴風や高波、土砂災害などに警戒してください。四国から東海にかけても
大雨となる所がある見込みです。関東から北日本太平洋側は曇りや雨の所が
多いでしょう。その他の地域は概ね晴れますがにわか雨の所がありそうです。
訪れるのは尾瀬に聳(そび)える燧ケ岳(ひうちがたけ)
古くからの街道を辿り美しき湿原を巡る山旅です。
江戸時代から続く街道 雪のようなワタスゲの群落 尾瀬の盟主その頂へ
風薫る 美しき尾瀬 ~ 燧ケ岳 ~
本州最大の湿原が広がる尾瀬。その北部に聳えるのが
東北の最高峰、燧ケ岳です。
今回は北の玄関口、福島県桧枝岐村(ひのえまたむら)からその頂を目指します。
ガイドさんとは七入(なないり)バス停で待ち合わせ。
@七入りバス停(1080m)
おはようございます。
「おはようございます」
〇ガイド 城健史さん
「ガイドの城です。宜しくお願いします」
いい天気になりましたね。
「そうですね、絶好の登山日和で今日は楽しんで行きましょう」
神奈川出身の城健史(じょうたけし)さん。尾瀬の自然に魅せられ、
6年前、桧枝岐村に移住。ガイドの傍(かたわ)らサンショウウオの漁師や
村伝統の曲げわっぱ職人としても活躍しています。
この時期の見所を教えてください。
「ちょうど尾瀬は季節が春から夏に入れ替わったり頃、長い尾瀬の冬を
耐えた植物たちの生命が躍動するそんな季節です。
ちょうどワタスゲが見頃になっていて緑に映えるワタスゲ、
綺麗だと思います」
二日をかけて尾瀬沼と燧ケ岳を巡る初夏の山旅。
1日目
1日目は七入バス停から出発、会津沼田街道を歩き、ブナの森や滝を
楽しみながら沼山峠を越え、尾瀬沼へ。
花々の咲く湿原を散策し、尾瀬沼から燧ケ岳の雄大な姿を眺めます。
この日は来た道を戻り、沼山峠からバスを利用し桧枝岐村で宿泊。
2日目
2日目はバスで御池(みいけ)登山口へ。
急登を登り、中腹の美しい湿原を歩き燧ケ岳の頂へ。
360度の大パノラマを堪能します。
帰りは同じ道を下ります。二日間で23kmを歩く健脚者向けコースです。
午前7時、七入バス停を出発、尾瀬沼に続く林道を進む。
*撮影:7月上旬
15分程でブナやカラマツの生い茂る森に入った。
わぁ~、梅雨の晴れ間の緑が綺麗だなぁ。
「気持ちがいいですね、新緑の頃も美しいですけど
こういう成熟した濃い緑もk綺麗ですね」
ほんとに。
葉っぱもキラッキラッしてる。
それにしてもこの道どこか雰囲気があって歩きやすいなぁ。
「そうですね、実はですねこの道は会津沼田街道と言いまして江戸時代の
頃に上州の沼田、今、群馬県の沼田市ですね。そこと会津若松の
城下町を結ぶ為の交易路として整備された道です」
へ~、街道だったんだ。
かつてこの道を行きかった人々に思いを馳せながらゆっくりと進んで行きます。
は~、沢だ。綺麗だなぁ。
「はい、この沢が道行沢(みちぎざわ)という沢になります。
ここから先はこの道行沢に沿って右岸と左岸を使いながら
沼山峠まで登って行きます」
@道行沢
@一番橋(いちばんきょう)
この橋は一番橋、全部で5つの橋を渡るそうです。
会津沼田街道の中で今歩いているこの辺りが一番当時のままなんだとか。
@ブナ
「大きなブナの木ですね」
ほんとだ、何mぐらいあるんだろう?
「この道行沢には沢山のブナの木が生えています」
へえ~、立派なブナの森ですね。
「ほんと綺麗な森ですね」
@トチノキ
ブナの他にもこんな大木がこちらはトチノキ。
昔はトチの実を餅やお粥にして良く食べていたそうです。
心地いい風が森を吹き抜けます。木々の息吹を感じながら沼山峠を目指します。
歩くこと2時間、段々峠道らしくなってきた。わぁ、息が上がってきたな。
「まだまだ道は続きますので頑張ってください」
はい。
「はい、頑張りましたね。沼山峠はまだ先なんですけど、ちょっと
お見せしたい所があるのでちょっと寄り道して行きましょうか?」
何だろう?楽しみだなぁ。
「どうですか?この滝、素晴らしい滝でしょう?」
うわぁ~、綺麗。
@抱返ノ滝(だきかえりのたき)
落差18mの抱返ノ滝。抱き抱えて持ち返りたくなる程、
可愛らしいというのが名前の由来なんだとか。
*名前の由来は諸説あります
「春の雪融けの頃なんかはもっと水量が多い時もあるんですけど、
自分は水が落ち着いてきた今ぐらいの方が飛沫(しぶき)なんかも
綺麗に見えるので好きですねぇ」
静かな森に響き渡る水音に暫(しば)し耳を傾けます。
出発して3時間、建物が見えてきた。
@沼山峠登山口
(山の駅・沼山峠)(1700m)
「はい、沼山峠登山口に到着しました。ここは休憩所がありまして、
その他に御池からのシャトルバスですね、そのターミナルになっております」
ここは福島県側から尾瀬沼に向かう拠点となっている所。
「もう少し登ればいよいよ沼山峠の頂上に着きます。
で、そこを超えたらいよいよ今度は尾瀬沼のエリアに入って行きます。
全く違う景色が見られますので楽しみにしていてください。
じゃあ、行きましょう」
はい、お願いします。
道が木道に変わった。
カランコロン、靴音が心地いい。
「そうですね、気持ちがいいですね」
@沼山峠(1784m)
「この辺りが沼山峠の頂上部ですね、こっから先は下りになっておりまして
もう少し行けば尾瀬沼見えてきますので頑張ってください」
オオシラビソの木立の中をのんびり歩きます。
沼山峠を越えるとその先には緑の大江湿原。
そして広大な尾瀬沼が広がります。
あ~、拓けてきた~。
「大江湿原に到着しました」
@大江湿原
標高1660mに広がる大江湿原。尾瀬沼の周りでは最も大きい湿原です。
「こんな高い所にねこんな拓けた場所があるなんて信じられませんよね?」
ほんとに。
「ちょうど今、ワタスゲが見頃を迎えていて見事ですね」
一面に広がるワタスゲ。まるで草原に降り積もった雪のよう。
@ワタスゲ(白い綿のお花)
春に花を咲かせ夏を迎える今が綿毛となって種を飛ばそうとしています。
これだけ見事なワタスゲは数年に一度のことなんだとか。
大江湿原を彩る色とりどりの花々。
@レンゲツツジ
オレンジ色の大きな花はレンゲツツジ。
@ハクサンチドリ
強い紫色が素敵なハクサンチドリ。
千鳥のような花の形が特徴。
「ちょっと見てもらっていいですか?」
この花が尾瀬の夏の風物詩ニッコウキスゲですね」
@ニッコウキスゲ(黄色のお花)
鮮やか~。
「とても綺麗な花ですね」
沢山の花が見られる大江湿原って本当に素敵な所ですね。
「そうですね、夏の尾瀬は早ければ三日、遅くても一週間あれば
どんどん景色変わってきますんでいつ来ても飽きないですね」
美しいお花畑を楽しんだ後はいよいよ尾瀬沼へ。
@尾瀬沼
@早稲のスナップー
出発して5時間
「はい、お疲れ様です。ここは今日の目的地早稲(わせ)のスナップーです」
お疲れ様でした。
「で、あそこを見てください。あれが燧ケ岳ですね」
@燧ケ岳
うわぁ~。
「特にここからの景色は遮(さえぎ)る木も少ないので
この燧ケ岳の大きな山裾、はっきりと良く見えますね」
ほんとですね。尾瀬沼の奥にどお~んと聳える姿、迫力ある~。
山頂部は荒々しい。
@柴安嵓(しばやすぐら)(最高峰)
@俎嵓(まないたぐら)
最高峰の柴安嵓と俎嵓も良く見えてますね。
本日はここまでと致します。次回は燧ケ岳山頂を目指します。
gen_rin
2020/09/04 00:23:36
こんばんは!はい、書きましたよ
春の尾瀬はとても寒く、豪雪なのですよ。はい白くて小さいです。
わたしは8月に尾瀬に行った事がありますよ。結構距離があります。
国立公園内で尾瀬ヶ原の周辺に食べる所は無いので、あらかじめ持っていくかしないと
お腹が空きますよ。
もも
2020/09/03 23:06:57
尾瀬は初めて書きましたか?
唄にある水芭蕉が見たいですw
意外と小さいんですよね?