gen_rin

日本百名山 ~BSプレミアム~ ①

レジャー/旅行

こんばんは!15日(火)は北海道から関東甲信は曇りや雨の所が多いでしょう。
四国太平洋側や九州南部も雲が多く雨の降る所がある見込みです。
その他の地域は晴れる所が多いでしょう。

訪れるのは上越国境に聳える谷川岳
険しい岩尾根を辿(たど)り花咲く頂を目指します

夏の尾へは色とりどりの花盛り
岩の急登超えた先には
荒々しい地形に目を奪われ
岩の頂に咲く希少な花と出会う

             夏 花の岩尾根を行く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
                谷川岳

群馬県水上町から仰ぎ見る谷川岳。新潟との県境、国内有数の豪雪地帯に聳えます。
山頂には猫の耳のような二つのピーク。
トマノ耳(1963m)、オキノ耳(1977m)と呼ばれます。

上越新幹線上毛高原駅から車で40分。谷川岳の玄関口へ。
年間40万人が利用するというロープウェイ。

@土合口駅 谷川岳ベースプラザ

土合口(どあいぐち)の駅でガイドさんと待ち合わせ。

おはようございます。

ガイドさん「おはようございま~す」

〇登山ガイド 高月弘子(たかつきひろこ)さん

「登山ガイドの高月弘子で~す。今日は宜しくお願いします」

20年前、東京から移り住み、谷川岳の麓、水上町に暮らす高月弘子さん。
年間100日程谷川岳を案内するベテランガイド。
沢登りや山スキーなど四季折々の山の楽しみ方を伝えている。

どんな山旅ですか?

「はい、今日はですね、谷川岳の天神尾根のルートということで
 初心者向けのルートなんですけれども、まぁ、お花あり、岩の風景あり、
 あの~、谷川岳の魅力がぎゅっと詰まったコースをご案内したいと思います」

沢山楽しめそうですね?

「そうですね、はい。今ちょうどお花もいい時期なので楽しめると思います」

朝8時、早速ロープウェイに乗って出発だ。

夏の谷川岳を巡る日帰りの山旅。ロープウェイを降りた天神平駅から
登山を開始。お花畑の広がる高原を巡り眺めのいい天神峠へ。
ブナの森を歩き険しい岩尾根、天神尾根を登る。
一つ目のピーク、トマノ耳では360度の大展望。
稜線を彩る花々を眺めながら最高峰オキノ耳(1977m)を目指す。

下山は来た道を戻る。往復5時間半、初心者も楽しめるルートだ。

*撮影:7月中旬

ロープウェイを降りると

「さぁ天神平到着しました」

@天神平(1319m)

ここはもう標高1300mに広がる高原。

「せっかく今綺麗に咲いてるんでゆっくり見てから行きましょうか?」

わぁ~黄色い花が沢山。

「今見頃を迎えているのがニッコウキスゲですね。
 ニッコウキスゲは百合の仲間なんですけども一日花っていって
 朝開いて夕方には萎(しぼ)んじゃう花なんですね」

@ニッコウキスゲ

こんなに奇麗なのに一日しかもたない。
でも沢山の蕾が次々と咲くからひと月程見られるそうだ。

雪融けを待っていた夏の花々、ロープウェイがあるから気軽に楽しめる。

@ヨツバヒヨドリ

ピンクの花が集まって咲くヨツバヒヨドリ。

@クガイソウ

クガイソウは穂の形をした紫の花。

夏の陽射しと雪融けの水が創るお花畑だ。

@オニシモツケ

「オニシモツケ咲いてる辺りとかも少し湿地になってるんですけれども、
 ちょうどまぁ高原のお花という感じですよね」

冬はスキー場のゲレンデになるという天神平の草原。
広々とした草原に付けられた道を登って行く。

「スキーコースなので歩くとまぁそれなりに斜度がありますけど」

結構なきついな。

汗もかいてきたな。

「じゃあ登りだし暑くなってきたんでこの辺りでマスクはずしましょう」

夏山では熱中症も大きなリスクだ。気温に合わせて調節しよう。

鳥居がある。

「あそこ上がった所が天神峠になります」

@天神峠

歩き始めて30分、標高1500m程の天神峠まで登って来た。

この先に眺めのいい所があるそうだ。

「ちょうど今山頂二つ見えますね」

谷川岳が近くなった。

@谷川岳(1977m)

山頂の辺りは険しそうだなぁ。

手前がトマノ耳、その向こうに見えるのが最高峰のオキノ耳だ。

「ここから見る谷川岳は耳二つが結構くっきり見えて、
 あぁ谷川らしいなぁってなりますね」

この先は山頂向かって伸びている天神尾根を辿って行く。

天神峠から20分程、森の中へ下ってきた。

「谷川岳は山麓からこの辺りまで白っぽい幹に斑模様のブナが
 作っている森になります」

ブナの森は雪の多い所で良く見られるそうだ。

「わぁ、今日木漏れ日も凄い綺麗で。あ、気持ちいいなぁ」

ほんと、青葉が爽やかですね。

「ここちょっと」

あ、何か見つけたかな?

「変わった植物がもさもさっと出てます」

@モウセンゴケ

「これモウセンゴケって言って実はね食中植物なんです。
 粘々した液を出しているんです。触るとこう溶くような」

この粘々でやって来た虫を捕まえるんだ。
この辺りでは陽の当たらない湿った所に生えている。

「沢山降る雪の雪融けのお水がじわじわとそのブナの森に浸み込んで
 こういうちょっと湿った所も出来てくるんでしょうね」

足元の何気ない草花も良く見ると面白いなぁ。

<山旅スタイル> 小さな自然の楽しみ方

こうした小さな自然を楽しむコツ、教えてもらおう。

「ちょっとした道具があるとより一層こういう自然を楽しむ山歩きが
 深まりますのでそれをご紹介したいと思います。
 まず一つ目はこちらですね、鏡です」

〇鏡

「ここ見えますかね?」

草の影に隠れるように白い花?

「あははは、これギンリョウソウと言います」

@ギンリョウソウ

「まぁこれ真っ白で葉緑素とかが無いので自分では光合成をして
 栄養を作ることが出来ない植物なんですね」

か弱い雰囲気、花の中はどんな風なんだろう?
下を向いてるから中まで良く見えないなぁ。そこで鏡。

「この下にこうやって当ててあげると中の青い目玉がくっきり見えて
 上から見てるだけでは分からない姿が見えたりしてくるんですね」

へぇ~、青い目玉が光ってる。雌しべの先端なんだそうだ。

「もう一つのお薦めはスケッチです」

〇スケッチ

発見した魅力を描き留める

その場で感じた草花の魅力を描き留めるといいそうだ。

「絵に描こうと思うと良く見るようになるしどこに自分が興味を
 感じたのかなぁとか後から見てもどんな風だったか、どのぐらいの
 大きさだったとかより一層その対象の植物とか自分の身近に
 ぐっと近づいてくれると思います」

ひと工夫で益々花が好きになる。
じっくり自然と向き合うのもいいもんだなぁ。

歩き始めて1時間半、足元が岩場に変わった。

「さぁ、ここからちょっと岩の急登山が出てきます」

うわぁ、険しそうだなぁ。

「で、ちょっと危ないかなぁと思ったら周りの岩を手で押さえて
 上がってください」

一つ乗り越えるとまた次の岩場が現れる。

「この先蛇紋岩で滑りますからね。気を付けて踏んでください」

踏まれて黒光りしているのが蛇紋岩だ。

足元に気を付けて滑らないようにっと。

「なかなかの岩場ですよね?」

標高差200mの急登、厳しい岩場が続く。

踏ん張りどころだ。

天神尾根を一歩一歩上を目指す。ひたすら登って45分。

「う~凄いねぇ~、見え見えになって最高」

だいぶ登って来ましたね。

標高1700m、見晴らしのいい岩のテラスで一休み。

今回はこの辺りで一旦休止とします。ご了承くださいませ。
次回はこちらの眺望抜群の岩のテラスから谷川岳最高峰オキノ耳を
目指します。どうぞ次回も宜しくお願いします。

  • gen_rin

    gen_rin

    2020/09/15 21:52:33

    こんばんは!長いですよね?w
    こちらこそ毎日拝見してくださりましてありがとうございます。
    はい、我々が恐れている本物のおみみ様ですよww
    下から見ると猫ちゃんに似ている山なのですよ。
    猫ちゃん大好きな方、今度谷川岳を拝見してみてくださいませ。

  • もも

    もも

    2020/09/15 20:34:21

    ながっ!いつもながらお疲れ様でしたw
    トマノニャンwオキノニャンww