重賞展望
今週末は菊花賞と富士Sの2重賞。デアリングタクトに続いて牡馬も三冠馬誕生なるか楽しみやね。2週続けて雨の中の競馬になったことで京都・東京の馬場も気になるところ。特に京都は明らかに外差し傾向が顕著やけどどうなるか。
【菊花賞】19年はタフ馬場やったけど13秒台のラップが1つもない厳しい流れ。18年は道中全くペースが上がらずラスト2Fだけのギアチェンジ&トップスピード戦。17年はズブズブの不良馬場で例年より15秒ほど遅い時計での超消耗戦と年によってバラバラやけど基本的には高速馬場や道中緩んで上がりが速くなると2000メートル級の重賞でも好走するようなスピードや瞬発力が不可欠。血統的にもスピード型ノーザンダンサー系やプリンスリーギフトといった血が目立つ。逆にタフ馬場や道中淀みない流れになって上がりがかかると一転してスタミナ色が強いレースに。血統的にもサドラーやドイツ血統など欧州スタミナ血統が幅を利かせる。共通してるのはディープの血が年々重要になってきてるかなと。
コントレイルはもう適性どうこうで買うレベルやないくらい同世代の牡馬では抜け切ってる。負けるとすれば17年みたいなズブズブのタフ馬場でスピードや瞬発力が全く活かせへん消耗戦になった時くらいか。ヴェルトライゼンデは本来不向きなダービーで3着、頓挫明けで余裕残しの仕上げやった神戸新聞杯も2着と能力的にはコントレイル以外なら1番。弟は菊花賞馬で血統的にもタフなレースになった方が向く印象。三冠を阻むなら恐らくこの馬。バビットも能力は高いしタフ馬場も問題ない。ただステイヤーってタイプではないからこの距離やと良馬場の方が良いかもしれんね。何より厳しいのは今の外差し馬場と同型馬の存在。余程上手く運ばな厳しい印象。サトノフラッグはトップスピード自体は凡庸で距離自体はこなせると思うけどどういう条件になってもアタマまでは描けへん。せいぜい3着までかなと。アンティシペイトも速い脚はないから上がり勝負になると厳しいしかといってスタミナ豊富な母系でもないからこれもあんまり高評価はしにくい。面白いのはアリストテレス。前走小牧特別は同条件の神戸新聞杯より0秒6速い時計。当日の馬場が速かったことや斤量差もあるから一概には言えへんけどパフォーマンスとしては充分通用する。重厚なバレークイーン牝系で軽いスピードには不安もあるけど5Fのロンスパ戦で最速地点11秒フラットを刻んでるならトップスピードもこのメンバーでは上位。あとは淀みないペースで上がりがかかるならヴァルコス、マンオブスピリット。高速馬場なら能力的に厳しいかもやけど母系のスピード色が強いダノングロワールとディアマンミノル。時計のかかる馬場なら母系が重厚なディープ産駒というのが去年の1,2着馬っぽいレクセランスあたりを穴で一考。