イッコウ

コッタロ展望台から帰還途上 道東旅日記4

タウン

仮想タウンでキラキラを集めました。

2020/11/01
キラキラ
集めた場所 個数
おしゃべり広場 15
神社広場 5

こんなにキラキラ貰って、いいんだろうか・・・

【道東旅日記4】
おじいさんに壊れた橋の手前まで車で送ってもらってから、
テクテク歩き続けて1時間足らず。
ちょっと休憩して足を揉んでからまた歩き出す。

しばらく歩いたら、カーブになった道の向こうから人が。
律義にマスクを付けたままの30代?の女性だった。
「この道で初めて人に会いましたよ」
「私もこの道を歩く人に出会ったのは初めて」
「あとどのくらいでコッタロ展望台に?」
「20分くらいで着きますよ。頑張ってください」

遠くに見えていた小さな山が真横になった時、
「コッタロ展望台」の表示が。
反対の道から来たんだろう、横浜ナンバーの車が停車していた。

木材で囲われるような急な階段を200段あまり上り、
ガクガクし始めた足を叱咤しながら展望台に到着。
展望台には誰もおらず、原始湿原を残しているという
茫漠とした風景をしばし見遣った。
遥か彼方に十軒あまりの集落が見え、鉄塔が何本か立っているだけ。

スマホで時間を見たら14:40。
帰りの電車は18時だからまだ時間はあるからのんびり・・
と思ったものの、日が落ちて暗くなってしまったらと心配になって
慌てるように階段を下った。

釧路川の流れる方向に従って、来た道を戻っていく。
あちこちで林立した立ち枯れた木が目に入ってくる。
風雪もあろうが、多くは鹿に樹皮を剥がされて朽ちたらしい。
人は「食害」と言うが、厳冬を生き残るために鹿も必死なのだ。

日は次第に傾き、山に近づいている。
満月は31日だから、18日の今日は三日月ぐらいだろう。
街路灯は1本もなく、人も車とも出会わない
そんな大自然の中で夜道を歩くと考えるとゾッとする。
江戸の世でも、10日から20日目ぐらいの月の下しか旅の夜道は歩かない。
闇夜に出歩くのは盗人か夜逃げくらい・・・

途中でエゾシカに遭遇したが、別に怖くもない。
左手の釧路川はやや川幅を増し、
右斜め前からの風がやがて正面から吹いてくるようになった。

日はどんどん山に近づいていく。
やや歩を早め、やっと通行止めになっている二本松橋に到着。
ここまで来れば民家のある所まで30分足らず、のはず。
ちょっと心に余裕が生じて、
橋の上から夕日が川面を照らす釧路川をスマホで撮影。

人気が全くない道をさらに歩き続ける。
夕日が背中に当たり、長く伸びた影法師を踏むように歩く。


かなり割愛しても、この日記欄としては長くなってしまう。
自分の記憶を留めるために書いているようなもんだけど・・
この続きもまた書くつもり。


  • イッコウ

    イッコウ

    2020/11/04 17:06:00

    iloveginさんへ
      学生に招かれた老教授のお伴として、内蒙古を回ったんです。
      学生の故郷の地では、どこ行っても歓待の嵐。
      老教授の分までその乾杯を受けねばならず、
      50度の酒をグイグイあおり続けたものだから酩酊し、草原に倒れ込んでたらしい。
      なにせ、煮込んだ骨付き羊肉がメインだから、つまみ0って状態で呑んでたわけだし・・・

      ギロッポンの側溝で寝ただとぉ~
      

  • ilovegin

    ilovegin

    2020/11/04 07:50:42

    モンゴルの人って、ものすごく沢山飲むんだそうですね!
    あと、中国人も! だそうです。何度も何度も乾杯し合ってずっとずっとやってるから、気絶する以外にないんだとか・・・
    わたしは、若い頃に、六本木のドブというか、正しくは側溝? で寝たことがありますが、草原はないなぁ・・・

  • イッコウ

    イッコウ

    2020/11/03 02:47:39

    奈良の鹿と違って、
    野生のシカは人を見るとすぐ逃げるし。
    線路にエゾシカがいて、運転士が警笛をよく鳴らしてましたよ。

    野宿までしてたとは!
    僕は酔っぱらって草っ原で寝てたことはよくありますけどね。
    無理やり飲まされ続けて泥酔してモンゴルの草原にぶっ倒れ、
    気付いたら満天の星が目に飛び込んできました・・・

  • ilovegin

    ilovegin

    2020/11/02 21:07:24

    うん、たしかにシカは怖くない。
    ニホンカモシカとか、長野ではよく出会う。
    北海道では海岸で野宿していてキタキツネに荷物を探られた。ずるそうな顔をしていた・・・

  • イッコウ

    イッコウ

    2020/11/02 00:08:02

    みかん星さんへ
      読み続けてくれてるようでありがとう。
      読んでくれる人を励みに、
      グダグダと書き続けていくよ。

  • みかん星

    みかん星

    2020/11/01 20:50:09

    あぁ、旅日記は本当に素晴らしいですね~(*´▽`*)

  • イッコウ

    イッコウ

    2020/11/01 18:43:59

    ラピスさんへ
      まさに、旅の醍醐味です。
      人と話をする中で、釧路川にはダムがないことを知りました。
      高低差があまりなく、ゆったりと流れるので造れないとか。
      本からではないゆえに、知識は脳にしっかりと刻まれていく。

      こうなったら、釧路湿原じゃない所も、
      旅日記として書いてしまおうかなぁ。

  • ラピス

    ラピス

    2020/11/01 17:34:30

    情景描写、心理描写ともにお見事で
    日暮れの迫る大自然の中の一人歩きに
    私も同化してしまいドキドキしました。

    人との出会い、自然との触れ合い
    どれも旅の醍醐味ですね。

    続きを楽しみにしています(^▽^)/

  • イッコウ

    イッコウ

    2020/11/01 17:10:20

    すみれさんへ
      ツアー旅行は安心・安全・効率的がメインコンセプト。
      確かに、不安がなく快適が保証されてる。
      でも、旅は日常でできない非日常を体験する、
      それが大きな目的のはず。

      不安は確かに心に芽生えるけれど、
      何かが起きるかも、って期待がないこともない。
      中国の農村や砂漠での旅は、その期待を裏切らなかった。

  • すみれ♪

    すみれ♪

    2020/11/01 16:54:02

    旅先では、自然と知らない人とも言葉を交わすようになりますね。
    ツアーでは行けないようなところに行ったり、
    いろんな人との出会いや交流があったり、
    思い出深い旅となりますね。

    街灯もないような道で、まわりに誰もいない
    日が陰ってくると、本当に不安になるでしょうね。