nekoyama の つれづれ日記♪

nekoyama

つれづれなるままに書かれる日々のものごと

人形のこと

日記


そのむかし、まだ子供の頃に買ってもらった人形は、
ガラスケースに入ったものでした。

たぶんわたしが望んだものを買ってくれたんだと思います。
どういう経緯でそうなったのかは分かりません。

でも、望めばなんでも買ってもらえる様な
経済状態では無かった気がします。

わたしのものというよりも、家の飾りとしても
少し外れたものだったと思います。

つくりもそう高価なものではありませんしたが、
場違いな印象はあったかも知れません。

けれど、長くそこにあって、繰り返し引っ越しても
捨てられずに飾られていました。

わたしの帰る場所を示していたものでした。

わたしの子供の頃の憧れとか、
思いの方向を示す存在だったと思います。

今はもうありません。
でも、決別したわけでは無いと思います。
わたしのこころのなかにまだあって、
ときどき思い出しています。

憧れにとどかなくとも、わたしは前に進むことが出来る。
そう思います。