ふわとろ

解禁日

日記

今日はボジョレヌーヴォーの解禁日

それにはあまり興味がない
ボジョレヌーヴォーは味を重視した作りではないからだ

本来の解禁は12月だと聞いた
しかし12月は一般のワインのリリース時期でもあるため、ワインセラーが一般のワインで埋まってしまう前に解禁しようと11月になったと聞いた
さらに11月15日と日にちが決まってしまうと年によっては商店が休みの曜日にあたる
そうなると解禁日の価値が薄れるので11月の第三木曜日となった

ボジョレ地区はそれほど大きくはないのに大量のヌーヴォーが生産される
通常のワインは上等なブドウを実らせるために一つの木に付ける房を剪定して間引いて減らす
それは日本の果実農園でも行われているのでわかりやすい
つまり小さな地区で大量のワインを作れるということは上質なブドウを作ろうとしていない

通常のワインの出来は木に付けたままの状態でしっかりと熟成させることも重要とされる
とはいえ遅くまで実らせておけば雨期に入るので、せっかくのブドウが水膨れしてしまうために収穫時期の見極めも必要
しかしボジョレ地区の小さな生産者が大量のブドウを収穫するには時間がかかり、早い解禁日に間に合わせるには熟しきる前に収穫を始めなければ間に合わないこともある

そういった要素を考えるとボジョレヌーヴォーに味は期待していない
初物をありがく楽しむ趣向はいいのだが、それで味が落ちてしまうのならそのありがたみを感じない

ボジョレ地区の品種のガメイはピノの変種であるため、本来なら出来のいいものも作れるのにもったいない
しかし味とは別の要素で売れるのだからそれでもそのように作るのだろう