日本百名山 ~BSプレミアム~ ③
こんばんは!21日(土)は沖縄県先島諸島は雨、北陸から北の日本海側で
雲が多く、午前中を中心に雨や雪の降る所がある見込みです。
その他の地域は概ね晴れる所が多いでしょう。
巨木の森 雲上の楽園 雄大な稜線歩き
巨木の森 天空の花咲く秘境へ
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奥羽山脈 和賀岳
〇登山ガイド 藤村岳穀さん
角館に生まれ育った藤村岳穀さんにとって
和賀岳は幼い頃から父親に連れられ登ってきた故郷の山。
その魅力を知ってもらおうと多くの登山者を案内しています。
*撮影:7月中旬
前回はガイドの藤村さんのお弁当で藤村さんのお母様が作られました
手料理のお話まででした。
今回は稜線歩きから頂上を目指して行きます。
「ね、ちょっと遠くに黄色い絨毯みたいにね、なっているように見える所が
あるんですけども、え~と、頑張って登ってきて最初のご褒美になります。
ちょっとあそこまで行ってみましょう」
鮮やかな黄色、何のお花だろう?
「さぁいよいよお花畑に着きましたよ~。
さっき少~し遠くに見えたのはニッコウキスゲになるんですけれども
今がピークっていっていいと思います。
ニッコウキスゲは付いてる蕾の数だけ咲くんです。
で、一日花っていわれているのでこういう風に咲くと
一日でお花は終わっちゃいます。で、次これから咲き始めます。
こっちは前にされる」
満開は十日間ぐらいだそう。出会えてラッキー。
お花畑の中を行く。気持ちいいな~。
あっ、ニッコウキスゲの側にはピンクの花も咲いてる。
@イブキトラノオ
「イブキトラノオですね。イブキトラノオって
虎の尻尾って意味なんですけど、こっちのお花の方が
尻尾の形を表しているんですねぇ」
へぇ~、ふさふさに柔らかそうな尻尾。まさに満開のお花畑。
でもどうして、高山植物がこんなに咲いてるんですか?
「ここの場合は1000mぐらいしか標高は無いんですけど
風がね当りも強いし、雪も沢山積もるのでそういう環境がこのお花達の
棲家を守ったっていう感じになると思いますね」
う~ん、北国の厳しい自然だからこそのお花畑なんですねぇ。
あ~、紫色のかわいい花も咲いてる。
@ハクサンフウロ
「このハクサンフウロはねこれからピークを迎えるって感じなんですが、
そういうお花がね入れ代わり立ち代わりどんどん咲いていくので、
本当にしばらくねお花はずっと楽しめます」
@オオカサモチ(白いお花)
へぇ~、和賀岳って花の楽園なんですねぇ。
@ヤマルリトラノオ(紫色のお花)
天空のお花畑に延びる登山道を進みます。
<山旅スタイル> ロングルート必携アイテム
ここで、山旅スタイル。まだまだ続く尾根歩き。
ガイドさんからお勧めのアイテムを紹介してもらいます。
「今回のね山旅のようにロングルートを歩く時。
特にね和賀岳のように、あの、途中に山小屋も無く
勿論トイレも無いこういう時に、え~、是非ね持っていって欲しいものが
こちらの、え~、レスキューシートになります」
〇レスキューシート
一見すると唯(ただ)のレジャーシートですがこの銀色の面が優れもの。
アメリカのNASAが開発した素材などを使っていて保温性が高いんです。
いろいろな時に役立ちますよ。
〇朝晩の寒いとき
朝晩は夏でも冷え込みますから銀色の面を内側にして体に巻き付けましょう。
〇ビバークするとき
スエルトを使ってビバークするとき
「スエルトの中にこちらの、え~、レスキューシートを
体に巻き付けた状態でね入っていただくと
とってもあったかい状態で休むことが出来るので
こういう時にも利用してみてください」
〇携帯トイレを使うとき
携帯トイレを使うとき、稜線上ではこうして体に巻いてようをたしましょう。
〇救助を呼ぶとき
そして万が一遭難して助けを呼ぶとき、この銀色の面を動かしましょう。
キラキラ光って救助のヘリコプターなどが見つけやすいんです。
「レスキューシートをね、え~、一枚ザックの中に忍ばせていけば、
え~、ロングルートでもね心に余裕が生まれると思いますので
皆さん安全登山を心掛けて山旅を楽しんでください」
歩き始めて3時間
「あ~、いい風吹いてますね~、うん。
やっぱりねぇ、この広~い景色とね、この涼しい風、
稜線歩きの醍醐味はやっぱりこれですよね、うん。
で、ここはね、まあ緩いアップダウンなので
割とのんびりとね景色楽しみながら登って行ける道になりますね」
奥羽山脈の真ん中を貫く稜線。右側には岩手、左側には秋田、
ちょうど県境を歩いてるんだなぁ。
「ちょっと遠くでね分かりづらいかもしれないですけど
向こうに見えるこっからねほんのちっちゃい滝って感じなんですよね」
滝?どこですか?
「広~い線みたいに見える所、あれがね何個か滝があるんですよ。
10mぐらいですかね、結構高いですよ、うん」
稜線がすぐ下に滝。水が豊かな山なんだなぁ。
奥羽山脈の雄大な眺めを楽しみながら稜線を進みます。
「最後の最後はまた足元みえずらくなってますから気を付けていきましょうねぇ」
最後の最後ってことはやっと山頂かなぁ?
歩き始めること5時間近く
〇和賀岳(1439m)
「はい、お疲れ様でしたぁ~。長い長い道のりを終えてようやく
和賀岳山頂到着です」
長らかな和賀岳の山頂。ここからはぐる~っと東北の山を見渡せます。
北に目を向けると秋田駒ケ岳。雲海の向こうには
どっしりとした姿の岩手山も見えます。
「じゃあ、お疲れのところあれですけどもほんのちょっと行けば
私のとっておきの場所がありますのでそっちの方に行ってみましょう」
とっておきの場所?何だろう?
おっ、山頂の近くにもお花畑。ここもニッコウキスゲが満開だぁ~。
「なかなかね山頂でこういうお花畑が見られるっていうのは
結構珍しいと思います、うん」
こんな所にもお花畑なんて素敵。
あっ、お花畑の向こうに湖が見える~。
「田沢湖の湖とお花畑と山と、うん、一緒に見れる。
そういうところがここはね私が大好きな理由ですね、うん。
お客さんを連れてくると「あ~、凄~い」とかね
声を上げてくれるのが凄く嬉しくて自分が凄く身近な山である和賀岳をね、
そうやって喜んでくれる人がいるってのはね
自分にとっても凄い嬉しいことだなぁ~って思うので、うん」
〇登山ガイド 藤村岳穀さん
「出来ればねこういう風景をこのまま残していきたいなぁ~って
思いますね、うん」
奥羽山脈の奥深く聳える和賀岳。
長い尾根を歩き、辿り着いた山頂で大展望とお花畑を満喫した山旅でした。
三日間に渡る和賀岳はいかがだったでしょうか?
まずは標高420mにある甘露水口から登りブナの巨木やシイノキや
ミズナラを眺めながら自然環境の調査をなさっておいでの藤村秋夫さんが
必死で和賀山塊のメンバーの皆様と山を守っておいででした。
そして滝倉(標高750m)でお水を飲み、深い藪を漕ぎながら進んで行き、、
お米処の仙北平野の絶景を眺めながら薬師岳(1218m)に登り、
こうして山頂へでした。
藤村さんがおっしゃりますようにこのような風景がいつまでも
残ることを心より願います。
gen_rin
2020/11/22 01:10:29
こんばんは!ももさん、先ほどは部活でどうもお世話になりました。
神奈川の丹沢山でしょうか?同じ秋田県ですと海沿いに名峰があります。
それとも屋久島でしょうか?
素敵な山ばかりですね。
私はここのところはまったくしておりません。神奈川の大山は良かったですよ。
もも
2020/11/22 00:34:20
前半は以前書かれた山と似てますねwどこだったかな?
げんさんも登山するんですか?