セカンド

冬の影絵

小説/詩

長い影が
突き刺すように冷たい石畳に映る

冬の沈みゆく日差しに
私は目を細める

その光に感じる温かさに
あの時のあなたのぬくもりを思い起こす

葉を落とした街路樹の枝が
鋭く私の心を切り裂く

うつむき視線を歩道の石畳に移す
幾重もの影を目で追う

北風が吹く
私だけに

無言で立ち尽くす私の前を
何人もの無表情の人が通り過ぎる

あなたは誰ですか
私を知っていますか

影がさらに長くなった
風がさらに冷たく吹いた



最近書いていないのでまた無理やり書いてみました?
隣の部屋の灯りが消えていて暗いのを見てなんとなく浮かびました

やっぱ暗いですよね
頭の中はハッピーなんですけど・・・^^









  • セカンド

    セカンド

    2021/01/15 00:19:22

    粋生夢詩 様

    冬の日が沈むころ
    長く伸びていく影

    冷たい黒い影が冷え切った地表に
    はっきりと自分を映し出します

    すれ違う見知らぬ人たちも
    影を引きずって歩いている

    暖かい影なんて無いのでしょうね
    でも探してしまう

    冷たくなった心に追い打ちをかけるように
    北風が吹く

    さてその後はどうしましょうか

    道標の様にその場に立ちすくんでいる
    なんとか自分を捜しに歩き始める

    人それぞれかな?


  • 粋生夢詩

    粋生夢詩

    2021/01/14 18:02:50

    こんばんは。
    淋しい詩ですね。
    けれど孤独と言うのはこういうことなのかも知れません。
    最初からひとりならそれに慣れてしまえるけれど
    誰かの体温の記憶が余計孤独さを助長して
    長い影になって映る。