「透明な夜の香り」
昨日借りた「透明な夜の香り」千早 茜著 は、面白かった。
笑えると言う意味の面白さではないが、
どんどん引き込まれる話で一気読みをしてしまった。
興味をそそられるタイトルも好きだ。
主人公の女性の秘密(忘れたいけど忘れられない罪の意識にさいなまれる心)
が「香り(=におい)」に特殊能力を持つ男性により、徐々に解き放たれる話。
誰しもが抱える心の闇というか、最近多くなった引きこもり
いじめ、家庭内暴力など公にしたくない心の闇のような重い内容
なのに、陰湿さをあまり感じさせずサラッとした文で
私には読みやすかった。
特殊能力はいらない。平平凡凡に人生が送れたらいいと痛感。