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7冊目、読了

日記

2020本屋大賞受賞作 「流浪の月」 凪良ゆう 著


ここ最近の小説は、さすがに社会現象を把握して鋭い。
勉強させられることが多い。

主人公たちは、小さい時から何かしかの問題を抱えていた。
親は親なりに頑張って、養育しているつもりでも
一方的な押し付けになっていたり、
子育てもままごとのようで、子供を愛していなかったのかも。
うわべだけの親切で引き取っても、子供心を分かってあげられなかったり。

親に恵まれなかった子供は、幸せなふりをしたり、
身を引いたり、問題になるようなかかわりを避けて、
妙に周りに気を使ってしまう子になり、大人になる。

紆余曲折(事件をだいぶここで省略している)はあったものの、
15年前の気持ちにかえり
一緒にいると心が休まる相手っていいね。
気取らずに自然体でいられるのっていいね。
主人公の二人が最後に得たものは、
こんな生活、そういう世界。
ハッピーエンドで終わり、小説ながら、幸せになって欲しいと思った。