10冊目、読了!
「僕は上手にしゃべれない」 椎野 直弥 著
最近ぶっ続けで読んでいたので、2日ばかり本から離れていた。
今回借りたのは、吃音症に悩む中学生の話であった。
吃音(きつおん)と言ってもわかりにくいと思うので
最近は使われなくなった言葉で書かせてもらえば、
言葉がすぐ出ない、どもってしまう症状の事である。
病気としては指定されていなくて,障害ともなっていない。
微妙な立場にある病らしい。
やはり普通の人にはなかなか理解されず、いじめや無視の対象になったりと
苦境に立っている主人公が家族や友人、先生から優しく見守られて
吃音症を受け入れながら、少しでも良くなろうと頑張る物語である。
最後の弁論大会では、どもりながらも一生懸命発表する少年の言葉に
うっかり涙が出てしまいました。最も大事な部分が自分でも「おや?」
と思うくらいすらすらと話せたりして、未来に希望が持てる瞬間があり
私も応援したくなりました。
実際著者も吃音症だそうで、ある意味体験談かもしれません。
文章は易しく中高生で充分読めるし、対象年代もそうなのかなと思って
若い人にぜひ読んで欲しい。
jun
2021/03/14 23:53:11
ぷ~さん、
コメントありがとう。誰しも不得手な部分はあると思います。
昔は何にも気にせず、苦手で済ませたのが今は何でも***障害だって
おとなになってから気づかされる人もいるらしいですね。
今度NHKで「きよしこ」という重松清氏の原作で
吃音の人を主人公にしたドラマが20日から始まるようです。
私は本は読んでないので、ドラマから先に見てみようかなと思っています。
何事にも通じるものですが、ちょっと違うと何でいじめに走るのかそういう人の心が分かりません。
ぷ~さん
2021/03/14 22:28:01
歌を歌う時は、大丈夫らしいと何かで見た気がします。
今まで日本の教育は、同じ事ができるように矯正する事でした。
なので同じ事ができないと、コンプレックスになり
自分はダメだと、思い込まされてきたと思います。
多様性を受け入れられる社会に、少しづつでも変わってゆければ
もう少し、生きやすくなるのではないかと思います。
ごく最近ぷ~の偏食は、アレルギーと発達障害によるものではないかと
気づいた次第です。
さんざんまわりに責められて、自己嫌悪を刷込まれた気がします。
今さら気づいても、どうにもなりませんが。