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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ② 

レジャー/旅行

こんばんは!10日(土)は西日本から北日本で日中晴れるでしょう。

明け方までは北陸や東北の一部で雪や眼の降る所がありそうです。
南西諸島も晴れる所が多くなりそうですが、所に寄りにわか雨がある見込みです。

冬枯れの
木立を歩く
静寂の森
月下
ナイトハイク
岩の峰
その頂へ

            冬へ 美しき静寂の山
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               山梨 乾徳山

〇登山ガイド 中島和也さん

ガイドの中島和也さんは山梨の自然に魅せられ25年前、移り住みました。
奥秩父や八ヶ岳を中心に一年を通してマルチな活動をしています。

*撮影:11月末

前回はシラカバやミズナラの生える森を歩き、
乾徳山を目指しているところまでのご紹介でした。
今回はそこから始めます。

冬へ向かう自然を味わいながら、一歩一歩ゆっくり登る。

「ちょっと向こうご覧いただけますか?」

はい。

「乾徳山の山頂部が見えてますねぇ」

あれが目指す山頂かぁ、もうだいぶ近くまで登って来たんですねぇ。

「前に小屋が見えてきましたよ」

出発して4時間

〇高原ヒュッテ(避難小屋)(1570m)

「はい、高原(こうげん)ヒュッテに到着しました」

今夜はここに泊まるんですねぇ?

「あの~、ただ泊まるだけではつまらないので、
 夜、ナイトハイクに行きたいと思います」

<山旅スタイル> ナイトハイクの装備

中島さん、ナイトハイクに必要な装備を教えてください。

「そうですね~、まずこの時期の乾徳山ですと~、あの、結構冷えます。
 しっかりとした防寒対策が必要になりますねぇ。
 気を付けなければいけないのは指先です。
 あの、指先とか末端が冷えるとなかなか温まらないので」

薄手の手袋+少し厚手の手袋

薄手の手袋の上に少し厚手の物を重ねるのがいいそうです。
厚手の手袋だけを外せばジッパーの開け閉めなど
細かい作業をすることも出来ます。

耳を守る為ニット帽も忘れずに。

〇超強光懐中電灯

中島さんのおすすめは小型の超強光懐中電灯。

・ヘッドランプの代用

「ヘッドランプの代わりにもなるし、100mぐらい届くので
 夜ですと動物の目が光るので、動物がいるのが分かります」

・夜は動物の目が光るので見つけやすい

しっかり準備を整えて夜になったら出発。

夜7時

この日は満月、優しい月の光に照らされた森を歩く。

「ちょうど森の中なんで木々の梢の間からね
 月が見えていて綺麗ですよねぇ」

ほんとですねぇ。

何だかドキドキワクワクする。

小屋を出発して30分。

「森を抜けましたねぇ、これがあの~、まぁ、草原というか、
 あの~、萱場(かやば)ですね、萱場の原が広がっている場所です」

あの屋根に使う萱ですね。

ここはヘッドライトもいらない。月の光ってこんなに明るいんですねぇ。

「そうですねぇ、雲も動いてるんでなんか幻想的ですよね」

〇月見岩

「はい、到着しました~、ここが月見岩です」

月見岩?素敵。

「そうですね~、あの~、月を見るのに最高の場所ですよねぇ」

ほんとだ~、遮る物が無いから月が綺麗に見える。

「あっ、いたいた。しっ、鹿がいた」

えっ、どこどこ?

「ちょうどライトが当たってる所で、目が光ってます。
 じいっとこちらを見てます」

ほんとだ、いた~。

チュン♪←鹿さん

「ほら、鳴きましたねぇ、あれがあの、警戒音ですね」

〇ニホンジカ

鹿は夜もよく行動するんですか?

「草食動物は特にこうまとまった睡眠時間とらないんで、
 まぁ軽く寝てまた起きてって形なので、
 まぁ一日行動してるということですね」

ナイトハイクって生き物の生態が良く分かりますねぇ。

「はい、到着しました」

ここは中島さん、とっておきの場所。

「ちょっと向こうをご覧ください。街明かりの奥に見えます。
 富士山がねぇ、月明かりで見えてますよね」

〇富士山

わぁ~、シルエットがとっても綺麗。

「満月と富士山と甲府盆地の夜景、最高ですね」

〇甲府盆地

富士山と煌めく夜景、贅沢な時間だなぁ。

ここで山旅スケッチ。

<山旅スケッチ> 果物から生まれた陶器

乾徳山など地域の自然を活かした陶器を作る工房があります。

〇窯元 二代目 松尾健さん

24年前に開業した窯元の二代目、松尾健(まつおたけし)さん。
淡い色みの大皿、紫色の部分は乾徳山の夕景をイメージしたものなんだそう。

「乾徳山の山頂っていうのは岩になっているので
 岩に反射して、あの光、陰影とか、
 あの~、自然の優しい感じに見えたらいいなっていう」

優しい色合いが印象的な器。
この色は山梨特産の葡萄の木から生まれたものなんです。

地元の農家から譲り受けた葡萄の間伐材を燃やし、
その灰から作った釉薬(ゆうやく)で独特の色味を出しています。

〇灰釉(かいゆう)陶器

植物の灰から作った釉薬で焼いた陶器

「山梨っていうと果物の産地じゃないですか。
 この地で焼き物を焼くっていうと、この土地にあるものを活かすっていう
 ポリシーでやってますので」

使う果物は他にも。
これも特産の桃の木の釉薬で焼いたもの。

「果物の匂い立つような瑞々しさが有りつつ柔らかいとか
 そういう特徴が出てるかなと思うんですけれどもね。
 日々のあの空とか雲とかね、自然の移り変わりとか
 それを感じさせるような仕事が出来たらいいなと思うんですけどね」

山梨の果物から生まれた陶器には
乾徳山の自然の恵みがいっぱい詰まっています。

今回はこの辺りで終了を致します。
次回2日目は朝出発し、乾徳山の山頂をいよいよ目指します。


  • gen_rin

    gen_rin

    2021/04/10 22:43:45

    こんばんは!
    そうですね、場合によりましては怖いですよね。
    番組内では勿論熊さんや狼さんは登場をせずでした。
    そうですね、あまり慌てふためくと動物さんからみると、
    威嚇をされたような感じに捉えたりもありえそうですので、
    じっとしていたほうが良さそうですよね?

  • もも

    もも

    2021/04/10 21:47:10

    ナイトハイクって怖そう~100m先に動物がいたら逃げられない;;