日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
こんばんは!20日(木)は東日本から西日本で雨が降り、
雷を伴って非常に激しく降る所もあるでしょう。
特に西日本では、21日にかけまして大雨となる所がある見込みです。
土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や河川の増水、
反乱に警戒・注意してください。
北日本は朝まで雨の残る所がありますが次第に晴れる見込みです。
南西諸島は概ね晴れるでしょう。
瑠璃色に染まる沼
冬の森
躍動する生命
広大な雪原を
独り占め
雪と氷の造形
白銀をまとう宝の山
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磐梯山
〇登山ガイド 長谷川和之さん
福島県で生まれ育った長谷川和之さん。
山の仕事を志し、林業を営む傍ら、
その経験をガイドにも生かし、東北の山々を案内しています。
*撮影:2月下旬
昨日は磐梯山の五色沼の一つであります瑠璃沼までのご紹介でした。
今回は裏磐梯についてもご紹介を致します。
ここで山旅スケッチ。
<山旅スケッチ> 裏磐梯を再生させた男
磐梯山の北の山麓と広がる緑豊かな森。
この美しい自然が蘇ったのは、ある人物が力を尽くしたからだといわれます。
〇明治21年(1888年)
磐梯山噴火
明治21年磐梯山が大噴火。
北側は大きく崩落し、山麓の森は土石流などで埋め尽くされ、
荒れ地となってしまいました。
森の中にある大きな岩、噴火によって転がって来ました。
この大岩をお墓にして眠る人がいます。
〇遠藤現夢(えんどうげんむ)
1864~1934
遠藤現夢です。
磐梯山の麓、会津若松で生まれ育ち、実業家として成功。
莫大な財を成しました。
噴火で荒れ果てた大地を緑の森に戻そうと、
遠藤は資材を投じて十万本もの木々を植えました。
植物学者のアドバイスの元、岩だらけの瘦せた土地でも育つアカマツを植林。
根付かせることに成功したのです。
「僅かな年月でこの森を復活させるなんてほんと凄いっすよねぇ」
五色沼周辺の500ヘクタール程、東京ドーム100個分もの荒れ地に
植林を続けた遠藤現夢。
一人の男の執念が一面の荒野を緑豊かな森に変えたのです。
2日目
今日もいい天気だ、おはようございます。
「おはようございます~」
しばれますね~?
「い~や寒いですね~、今、氷点下9度です。
い~や、滅茶苦茶冷えてますね~。
こういう日は滅茶苦茶天気が良くなるんで最高ですよ」
午前7時、ゲレンデ脇の森の中をスタート。
朝日がキラキラ~、綺麗。
「ひぇっへっへっへ~、あはっ」
煌めく白銀の世界、走り出したくなっちゃいますよね。
登り始めて45分程、おおっ、森を抜けたぞ~。
「ほらぁ~、開けてきたでしょ~。凄い景色ですよね~」
雪原が広がってる~。
「実はここ銅沼の上なんですよ」
え?沼の上?
「そうです、冬の時期は沼の上にこういう風にですね
氷や雪が積もっておっきい雪原みたいになるんですよ、綺麗ですよね~」
雪原に見えるけどここは沼。
〇銅沼
完全に凍り付いてるんですって。
雪が消えるとこんな景色が広がってるんだ。
火山から出る鉄分で沼が赤い色に。
だから銅沼なんだそうです。
「今日はですね、この銅沼の上を突っ切っちゃいます」
え~、沼の上を?
「あっ、もう今の時期ならではです。
ただ抜けちゃってカイパリする恐れあるんで、
ちゃんと自分の後、付いて来てくださいね」
えっ、カイパリって?
〇かいぱり・・・水の中に落ちること
「あっ、かいぱりってのはこっちの、まぁ言葉で川に落っこったり、
沼に落ちちゃうって意味ですね」
ひゃ~、水に落ちるのはごめんですから、
長谷川さんの後にしっかり付いていこっ。
厳しい冬だからこそ体験出来る大雪原の独り占め。
行く手にはそそり立つ岩壁。
〇火口壁
明治時代に噴火したときに出来た火口の壁なんですって。
銅沼を渡り切ると
「見てください」
ん?白い煙が上がってる。
「まだ火山活動していて水蒸気が出てるんですね~」
そうか~、生きてる地球を実感するなぁ。
「あそこの水蒸気が出てる周りの木、見てください。
真っ白でしょ?」
確かに白くなってる。
「あれはですねぇ、あの水蒸気の為にあそこの周りだけ霧氷が出来るんです」
なるほど~、噴煙の水蒸気が凍り付いてるのか~。
枝が氷でコーティングされてる。
白い珊瑚みたいだなぁ。
火口壁を目指してさらに進みます。
「はい、あれ見てください」
え?何あれ?
これはイエローフォールっていわれてる氷瀑なんです」
〇氷瀑 イエローフォール
氷瀑ってことは滝が凍ってるってことですか?
「これは硫黄分や鉄分がですね、その染み出た水に
あの、溶け込んでこういう風に黄色く見える」
岩から滴る鉄分などが含まれた水。
それが凍って氷柱(つらら)となり、黄色い氷の滝が出来るんですって。
こんな珍しい景色に出会えるのも雪山の醍醐味だな。
目の前に急な尾根が出てきた。
「はい、じゃあですね、こっから急登になるんで、
スノーシューからアイゼンに履き替えて行きましょう」
急登にはやっぱりアイゼンですね~。
急な斜面では真っすぐ登らず、斜面を斜めに進むトラバースを
繰り返しながら登って行きます。
今回はこの辺りで終了と致します。
次回は長谷川さんに雪の急斜面の登り方を
教えていただくところから始まります。
gen_rin
2021/05/22 14:23:30
こんにちは!曇りの土曜日をお疲れ様です。
そうですね、火山は怖いですね。
火山はそのかわり恵みもありますね。
地熱などの温泉もありますよね?
純粋に爆発されると非難しなければならないので難儀ですね。
もも
2021/05/22 01:23:36
木曽のこともあるし火山は怖いですね><