日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③
こんばんは!21日(金)は西日本から東日本で雨が降り、
雷を伴って非常に激しく降る所もあるでしょう。
土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に
警戒・注意してください。北日本も広く雨が降る見込みです。
南西諸島は午後を中心に雨の所がありそうです。
瑠璃色に染まる沼
冬の森
躍動する生命
広大な湿原を
独り占め
雪と氷の造形
白銀をまとう宝の山
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磐梯山
〇登山ガイド 長谷川和之さん
福島県で生まれ育った長谷川和之さん。
山の仕事を志し、林業を営む傍ら、
その経験をガイドにも生かし、東北の山々を案内しています。
*撮影:2月下旬
前回はイエローフォールという氷瀑を見終わり、
そこから登り尾根になり、急登になるので、
スノーシューからアイゼンに変え登って行く所までのご紹介でした。
今回は長谷川さんに雪の斜面の登り方を教えていただくところから始めます。
<山旅スタイル> 雪の急斜面の登り方
長谷川さん、急斜面の上手な登り方教えてください。
「え~、トラバース時のアイゼンの運び方なんですけども、
山側は真っすぐ、谷側は若干下を向けて運びます。
これは爪全体が食い込んで安定するからです」
〇アイゼンの運び方
山側の足はまっすぐ
谷側の足は外に向ける
山側の足は真っ直ぐ進行方向に、
谷側の足は少し外向きにして全ての爪が接面に刺さるように歩きます。
ストークの使い方は?
「斜面をトラバースする時は谷側を長く、
山側を短く持って安定させながら歩きましょう」
〇ストックの持ち方
山側のストックは短く
谷側のストックは長く
山側のストックは短く、谷側のストックは長く持つと
バランスよく歩くことが出来ます。
登山用のストックはグリップが長く作られています。
〇グリップを使い分ける
短く持つ時はグリップの下の方を
長く持つ時はグリップの上の方を掴むと歩きやすいといいます。
アイゼンとストックを使った雪の急斜面の登り方、しっかりと覚えておこう。
登ること1時間
あ~、景色が開けてきた。
「はい、稜線に着きました。
大体ここ標高1400mぐらいですかね。
見てくださいよ、磐梯山」
随分近づいたなぁ、ど~んと聳えて格好いい。
「こっからしばらく稜線歩きますんで、この絶景を楽しみながら行きましょう」
は~い。
それにしてもこの辺りは雪がほとんど積もって無いですね。
「ここはですね~、もの凄く風の強い所なんですよ。
だから雪が積もる間もなく飛ばされちゃうんですね」
今日は風が無くて良かったなぁ。
眼下には真っ白に凍った檜原湖。
その向こうには山形の山々が連なってる。
北側は切り立った絶壁。
さっきは下から見上げていた火口壁だ。
稜線を辿(たど)り、いよいよ山頂へ、きつい登りだなぁ。
「あ~、会津磐梯山は宝の山よ~、はい、乗り乗って♪」
長谷川さん、ありがとうございます。
お陰で気合入りました。
「磐梯山はいわはしやまとも読むんですよ」
〇磐梯山(いわはしやま)
天に架かる岩の梯子(はしご)
「天に架かる岩の梯子というような意味ももってるんです。
まさにこの急登は今、天に架かる岩の梯子を登ってるようですよねぇ」
今は岩じゃなくて雪の梯子だけど、ほんと天に届きそうな坂だなぁ。
「は~、は~、は~」
あれ?モコモコとした雪の塊が出てきましたよ、何か不思議な形だなぁ。
「これはですね~、植生の低いナナカマドやダケカンバに
雪が積もってそれが風で晒されてこういう塊になるんです。
綺麗でしょう?」
なるほど~、ということは樹氷みたいなものですねぇ。
「そうですね、樹氷ですね。ミニモンスターですかね」
「無数にありますよね、ほら、もう光に照らされてピカピカ光ってますよ」
山頂直下の樹木に北西の季節風が吹き付けて出来る冬の造形。
ミニモンスター、沢山いる。
出発して5時間、着いた~。
「は~、は~」
〇磐梯山(1816m)
「お疲れ様でした。1816m、ここが磐梯山山頂です」
ありがとうございます。
「いや~、最高の景色ですね~。
見てください、眼下には猪苗代湖です」
〇猪苗代湖
南には磐梯山の古い時代の噴火で出来たという猪苗代湖。
〇飯豊(いいで)連峰
みちのくのオールスター、ずら~っと山々が一望出来る。
北西に真っ白に連なるのは飯豊連峰。
北には朝日連峰、そして月山。
東に目をやると吾妻連峰、さらに安達太良山。
北には昨日歩いた五色沼の森も見えてる。
〇登山ガイド 長谷川和之さん
「磐梯山はまさに宝の山です。
我々福島県民の心のよりどころ。
夏も冬もすっごく楽しめる。
もう山の森にはたまらないフィールドですね。
色んなバリエーションがあって、素晴らしい景色。
この楽しい山をですね是非見にくらんしょ」
宝の山と唄われるみちのく福島の磐梯山。
厳しい雪の季節ならではの景色を満喫する山旅です。
磐越西線JR猪苗代湖駅から車で30分、ビジターセンターの前から
長谷川さんと待ち合わせをして、雪が多くなってきましたので、
スノーシューを履いてからの山旅でした。
素敵な五色沼を散策しましたね、毘沙門沼や深泥沼を。
青沼、銅沼を巡り、磐梯山の火山の影響を感じましたね。
銅沼を抜けると磐梯山が明治時代に噴火した火口壁が今もですね。
黄色い氷瀑、イエローフォールは硫黄や鉄分などの影響で出来たようですね。
この磐梯山今も尚生き続けている。
長谷川さんもおっしゃりましたが、
まさに会津磐梯山はいつまでも宝の山です。
gen_rin
2021/05/22 14:32:54
こんにちは!
そうですね、やっぱり会津ですので雪が降りますね。
下はなにせ猫魔などのスキー場があるほどです。
アイゼンをしっかり使用してガチっと噛むようにして滑落を防止ですね。
はい、活火山です。磐梯熱海温泉も磐梯山の恩恵を受けています。
もも
2021/05/22 01:31:05
アイゼンが必要なんですね(^^;)
休火山じゃなく活火山なんですか?