麒麟

麒麟

♪♪♪ ...の庵 ♪♪♪

ろば

小説/詩

 誰だって好きなものに囲まれて暮らしたい

 誰だって嫌いなものに触れて欲しくない

  鳥籠でも良いならば
  狭まった世界だけでいいなら
  望んだものだけ
  それらだけで一生を過ごし
  終わりを迎えられるなら
   幸せ、と呼ぶべきなのかもしれない

  が、もしそうした生き方の中で
  満たされない自分がいて気づいてしまったなら
  もう 鳥籠の中にはいられない

  知らなかったはずの苦しみ
  知りたくなかったはずの悲しみ
  得て悔いた恨み
  嘆きながら持ちすぎてしまった
   鳥籠の世界の外の知識
    感情 思考

  もし それらを悔やむだけならば
   幸せだけを虚界とし
    生きればよかっただけ

  浅ましくとも 人は焦がれてしまうから
   立ち止まれないから
   糸を指に絡め解しながら
   切れないよう
   そっと、たなびかせ生きていくのだろう

 幸せは時に不幸と共に在る
  それを知った時、天は棚引く

  - 無力という飢えから飛び出し
     得た力は太祖となる -

  • 麒麟

    麒麟

    2021/06/01 01:45:44

    れの

    えー?ロバに見えるんだけどなぁ・・・

  • ちくわ。

    ちくわ。

    2021/05/31 21:31:23

    なぜ これが ろば なのか、 凡人にはわかりません。。w