膝の上の紙袋・・・
花を携えお盆の墓参りに行った
電車に乗るとうまい具合に席が一つ空いていた
席に座り前を見ると
一人の中年の女性の紙袋に目がいった
膝に抱えていたのは
黒字に金色の虎が描かれた紙袋
虎屋の羊羹である
「食べたいな」
甘党の自分はそう思った
そう言えば亡き父も羊羹が好きだった
父の祥月命日にはその店の羊羹を供えた
最初は・・・である
今年はセブンで甘いものを買ってきて供えた
それも自分の好みのものだ
そしてすぐに食べてしまった
月日が経つと想いの比重も変わって来るのか?
デパートで買うのがコンビニへと変更になるのか?
いや価格ではない
そう自分に言い聞かせる
そんなことを思っていると
その女性は大切そうに袋を下げてある駅で降りて行った
入れ違いに乗ってきた若い女性が
わたしの前の空いた席に座った
なんとなく喉が渇いた気分になった
姿勢よく座った彼女の膝の上には
スタバの紙袋がちょこんと載っていた
セカンド
2021/08/09 02:46:10
虎屋の羊羹はかなり有名です
有名デパートには大体入っています
といってもヤングには未知の分野かも?
値段も良いけど味も良い
ブランド品なのかな^^
alice♡
2021/08/08 22:02:48
以前会社から、虎屋さんのもなかをいただきました。
わたしは知らなかったのですが、関東では有名なのでしょうか?
今度機会があったら、羊羹探してみますね^^
もうすぐお盆ですね。
母がわたしの住む街に来てから、お墓のある地元へ行く機会がなくなりました。
もし母が他界したとしても、こちらで供養する予定です。
一緒に暮らしていた祖父と伯母は、心の中で手を合わせておきます。
お迎えとかお見送りとか‥お盆の風習をできないのはちょっと寂しいですが‥;
セカンド
2021/07/17 00:52:41
みっちょん 様
練り羊羹、蒸し羊羹、水羊羹・・・ついでに芋羊羹
色々な羊羹があります
それぞれがそれぞれに美味しいです
饅頭に煎餅も良いですね^^
渋いお茶も良いけど
コーヒーによく合います
美味しいものを食べていると
幸せと単純に思ってしまいます
粋生夢詩 様
大切なのはお父様を思う気持ちです
それだけで供養になると思います
お酒を飲みながらの一人語りも然り
それはそれでお父様も喜んでいると思います
粋生夢詩
2021/07/16 17:36:54
こんばんは。
シフト制の仕事に就いてから
新盆の親父の墓前へのお参りはしなくなった。
「離婚する」と言いながらだらだらと
生活をつづけている僕ら夫婦に
兄姉が呆れて呼ばなくなったのもある。
そうして十七回忌はうやむやになってしまった。
菩提寺を訪れることも実家の仏壇にも
向かうことがなくなって幾星霜。
それでも親父の命日には好きだった日本酒を買ってきて
それを呑みながら一人語りをすることにしている。
供養にもならないけれど・・・。
みっちょん
2021/07/16 11:10:40
たまには買ってみようか
眩しいばかりの羊羹
ぎんいろに包まれたまばゆいばかりの
みっちょん
2021/07/16 11:04:58
私にとっての羊羹は
銀色の包みに包まれている
滑らかな肌が日に光って
食べるのを惜しくなる
父が買ってきた洋館
虎屋のものもあったのかもしれない
田舎町にとってその洋館は
外国生のお菓子とも肩を並べていた
母が切って
私達が食べたい
いけない物を口にするように
滑らかなそれを味わった
今ではすっかり口にする事はなくなった
光り輝く羊羹
たまには買ってみよう