環境と教え
なんだかんだで、かれこれ5年以上は水泳を続けています。
きっかけは足の故障による代替えの有酸素運動として、嫌々ながら始めたことです。だから、それまでほとんど水泳には縁のなかった自分が、よもや水泳にこんなにも一生懸命に取り組むとは思ってもいませんでした。
じゃあ、どうしてそういうことになったのか。
色々な理由はあるのかもしれませんが、明確にこれと言える理由は、一つしかありません。コーチの存在です。
泳ぎ始めた最初は、完全に自己流でただ泳いでいるだけでしたが、しばらくした頃から、どうせやるならきちんと教わってみようと、ジムの無料レッスンに参加をするようになりました。これが私の運命を変えました。
当初のジムが無くなり、いま通っているジムに変わった後のレッスンでも、学ぶことは色々あったかと思います。毎回毎回、必ず何か新しい発見や気付きがあります。しかし、それでも以前のジムでのコーチの教えが、わたしの水泳のテクニックの8割以上を占めていることは間違えありません。
もちろん、事実上の水泳初心者でしたから、スポンジが水を吸うように上達したことは確かです。自分でも驚くような勢いで泳げるようになったのだと思います。見る見るうちにド素人の領域を脱していく自分に、喜びを感じていました。
しかし、いま思い返しても、以前のジムのコーチの教えは、泳ぎの重要なコツを、本当に端的に、的確に伝えてもらっていたのだと思います。今も、ひとつひとつ思い返しながら、確認をするように泳ぐ毎日です。ほんとうに、感謝をしてもしきれません。40歳を過ぎて、私の人生にこれほどまでに影響を与えた人は、あのコーチ以外にいません。お金を払ってでも、彼にもう一度教えを請いたいと思いますが、連絡手段が見当たらず、時々ネットで探している感じです。
私の目下の悩みは、ジムを変わってからほとんど自分が上達をしていない、むしろ下手になってしまっているのではないかという危機感を持っていることでしょうか。
もっと速く泳ぎたい。あと1秒、あと0.5秒、どうやったら速くなるのか。いつもそればかりが気になってしまいます。