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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③  

レジャー/旅行

こんばんは!17日(火)は九州から東北の広い範囲で雨が降るでしょう。

九州から東海では雷を伴い非常に激しく降り、大雨となる見込みです。
すでに災害が発生している所もありますので、土砂災害などに
厳重に警戒してください。北海道は概ね晴れる見込みです。
沖縄は晴れや曇りとなって、所によりにわか雨か雨もありそうです。

氷河が削った雄大な谷
百花繚乱のお花畑
野生の生命輝く
心震わす絶景

             憧れの天空の別世界
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               木曽駒ケ岳

*この番組は2019年10月に放送したものです

〇漫画家 鈴木ともこさん

案内してくれる鈴木さんは人気の漫画家。
初めて登った木曽駒ケ岳でとっても感動して
それ以来山の漫画を描いているんだとか。

*撮影:7月中旬

前回は乗越浄土を後に分岐を濃ヶ池方面へ。
真っ直ぐ山頂に向かわずにメインルートを外れ、
静かな山歩きをする所までの紹介でした。
今回は谷を下って行くところから始めます。

深いU字型の谷、ここも氷河が削りだして出来たんですって。
雄大な谷を下って行きます。

険しくなってきましたね~。

「梯子(はしご)です、ちょっと冒険気分になってきます」

鈴木さんって結構ワイルドなんですねぇ。

「ゆっくり一歩一歩行きます」

はい。

「こうやって変わって行くのも楽しいですよね~」

童心に返っちゃいますよねぇ?

「わっ、ちょっと凄い道がまた広がってますよ~」

え~、登山道に水が流れてる。

「ここ濡れないように気をつけて渡って行かねばですね」

ちょっと深そう。

「私が小学生だったら迷わずぼちゃ~んと入って楽しみたいところですが、
 大人なので慎重に行きます」

鈴木さん、男前だな。

水が流れている登山道を抜けると

「着きましたよ~、こちらがまず目指して来た濃ヶ池です。うわぁ~」

こんな高い所に池があるんだ。

「なんか不思議な光景ですよね」

〇濃ヶ池(2655m)

ここも氷河が山の斜面を削って出来たんだとか。

池を潤すのは雪融け水や山肌から滲み出す湧き水なんですって。

〇ミヤマリンドウ(紫色のお花)

豊かな水が池の周辺にお花畑を創っています。

〇クロユリ

「この濃ヶ池は、あの昔、雨乞いの為にお濃という女性が池に飛び込んで、
 そうしたら、龍になって雨を降らせたという伝説が残っている場所なんですよ。
 そしてそのお濃のなった龍が龍神様として祀られているのも、
 あちらの石神様、龍神様だといわれています」

へぇ~。

「木曽駒ケ岳は昔から雨乞いの信仰が根付いていた山なんですよね」

人もまたこの山の水の恵みに生かされてきたんだ。

神秘的な濃ヶ池で鈴木さんが描いたイラストがこちら。

山とじっくり向き合う、贅沢な時間を満喫したようですね。

カールに見守られ
ただ「今」を感じる贅沢

歩き始めて3時間

「山小屋が見えましたよ、今日の宿です」

やった~、もうすぐだ。

「ほっとしますよね、山小屋が見えると」

ちょっとガスってきたから安心しますよね。

「到着しました~、お疲れ様で~す。
 え~、こちらがお世話になる西駒山荘さんです。
 古~い歴史を持つ山小屋なんですよ~」

〇西駒山荘(2685m)

山小屋が出来たのは今から100年以上前、
ある大量遭難がきっかけでした。

<山旅スケッチ> 100年登山者を守る山小屋

大正2年8月木曽駒ケ岳で登山していた
中等箕輪尋常高等小学校の教師や生徒、
11人が悪天候に見舞われ亡くなりました。

〇太守時代 石室の山小屋

二度と悲劇を繰り返したくない、地元の人達が協力し、
事故からわずか2年後に、頑丈な石室の山小屋を建てます。

〇大正7年 石室の内部

開業当時の想いを受け継ぎ、20年に渡って山小屋を守る宮下拓也さん。

管理人 宮下拓也さん

当時のまま残る石室の中を案内していただきました。

「ほ~、お邪魔しま~す」

宮下さん「は~い」

宮下さん「大正4年の建物ですね~」

「は~あ、この石がもう100年前の」

宮下さん「そうですね~、あの現地で石工さんが来て削ったということでね、
     聞いてますけど」

「は~あ、凄い」

「まぁこれだけのものをこんだけ作って
 で、かつ高さのやつ積み上げてってるねぇ。
 大変だったと思うんですよね。
 やっぱりそれだけね、やっぱりっショッキングだったんでしょうね
 地元の人は特に」

「そうですね」

宮下さん「はい」

「それで、だから山は危険だからもう登らないってことではなくて」

宮下さん「うん」

「山を親しんで欲しいって気持ちがもうほんとにこの石室を守り続けて」

宮下さん「そうですねぇ」

「ということなんですかね」

宮下さん「あの事故があったから学校登山辞めましょうとはならなくて、
     もうほんとすぐ再開はしてるんですよね」

〇大正4年 伊那小学校外二有志

事故から程なくして学校による登山は再開。

〇昭和27年 高遠中学校登山

山を愛する人達の努力によって100年以上経った今も
学校登山は続けられています。

〇昭和28年 箕輪中学校登山

今回はこのあたりで終了させていただきます。
次回は2日目、山小屋の目の前にある丘を登るところから始めます。


  • gen_rin

    gen_rin

    2021/08/17 22:43:47

    こんばんは!豪雨でびしょ濡れになりました。
    火曜日をお疲れ様です。
    そうですね、山小屋がありますと休憩をしながら頂上等を目指せますので、
    初心者は上級者と同行ならば、行きやすいようです。
    ももさんのおられます地域は大丈夫でしょうか?
    こちらの方が地上が噴水みたいになっているところもあるぐらいですから心配です。
    どうぞお気をつけてお過ごしくださいませ。

  • もも

    もも

    2021/08/17 22:38:10

    山小屋って本当にありがたいw