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わたしはどうやったら幸福になれるのか? その12

人生

現代貨幣理論(MMT)派が「大規模な財政拡張によって「最後の貸し手」のような理想主義的な政策を実施すればいい」というのに対して、同じ進歩派(プログレッシブ)には富裕税を提案する一派がある。

経済学者のエマニュエル・サエズとガブリエル・ズックマンは国際協調によってタックスヘイヴンを使った租税回避を封じることを前提として、年間所得50万ドル(5000万円)以上の最高限界税率を90%に引き上げるだけでなく、10億ドル(約1000億円)を超える財産に10%の限界税率というかなり高めの富裕税を課すことを提案している。

橘玲「無理ゲー社会」で「累進課税の所得税の最高税率を「100%ちかいレベル」にするのは、レントシーキング(レント=超過利潤を求めてどんなことでもする強欲)が目に余るようになってきたからだ。「1ドル稼ぐごとに90セントを内国歳入庁に持っていかれるのであれば、2000万ドルもの報酬を手に入れたり、ゼロサム金融商品を生み出して数百万ドルを稼いだり、特許薬の価格を吊り上げたりする意味はなくなる」はずだ」とサエズとズックマンの富裕税について解説している。

サエズとズックマンの試算では、富裕税導入と同時に逆進的な売上税(消費税)を廃止すれば、上位5%を除くすべての社会階層で、現在よりも税金の支払いが少なくなるという。富の分布はどんどんロングテールに偏っているのだから、長く伸びた尾の部分から税金を多く納めてもらって大部分のショートヘッドへ還元してもらうというわかりやすい政策といえる。

ただし、この税制は資産1000億円を超えるビリオネアがたくさんいるアメリカでは有効だが、560人しかいない日本では、たいして税収は増えない。金持ちへの懲罰という面に政策が傾いてしまうと、努力して稼いだ億万長者が標的になってしまう可能性は高い。

橘玲は「古来、自分の手でユートピアをつくろうとした者は多いが、ナチスのホロコースト、収容所国家と化したソ連、数千万人の餓死者を生んだ毛沢東の大躍進政策を挙げるまでもなく、その結果は悲惨きわまりないものばかりだ。ベーシックインカムやMMT、超富裕税など、左派ポピュリズムの理想論がどことなく胡散臭いのは、過去のユートピア思想と共通する“におい”がするからだろう。」として、新しいユートピア思想の「ナッジ」と「メカニカル・デザイン」を紹介している。

「ナッジ」はひとびとの特定の選択にそれとなく働きかけるもの、「メカニカル・デザイン」は社会や市場を合理的に設計しようとするものだ。


#日記広場:人生

  • kiri

    kiri

    2021/09/09 21:46:41

    >すずきはなこさん
    こんばんは^^コメントありがとうございますm(__)m
    人間は金銭欲よりも名誉欲のほうが強くて失いたくないみたいで、マイケル・ジャクソンが金銭的には全く困っていないのに病気を押してステージに立ち続けたのは評判が大事だからと言われています。

    こちらのリアルの知り合いで、税理士さんがいるのですが、遺言通りにきちんと公平にわけたけれど誰も納得しないことばかりだそうです・今まで親の財産だったものを諦めることなんてできない人が多いのでしょうね。

  • すずき はなこ

    すずき はなこ

    2021/09/09 12:37:34

    お、さすがKiriさん、情報が早い。
    幸福度数を評判、他人への貢献度などで測るアレですね。

    もっともわたしは、アドラー心理学信奉者ですから、承認欲求では動きませんが、
    日々、感謝できることがたくさんあって、
    ただそれにひたすら(心から)ありがたいなあと思うだけです。

    相続対策もたいへんですが、ナショナルトラスト運動を利用して、
    「会員制海洋レジャークラブ」の土地は、売買できないようにしておこうとは思っています。
    子孫に美田を残すのは、禍根の始まりですよねえ。

  • kiri

    kiri

    2021/09/09 10:44:00

    >すずきはなこさん
    おはようございます^^コメントありがとうございますm(__)m
    大学のときの同級生が某子爵家の跡取りで都内の一等地に広い屋敷があったものだから、相続税対策がたいへんだったらしいです。お父上が早逝されたのでそれでも億単位の税金とか。
    現在見直されているのが、金銭ではなくて評判という考え方で、個人が社会や他の誰かの役に立っていると感じられる仕事だと幸福感が増すみたいですね。

  • kiri

    kiri

    2021/09/09 10:37:54

    >Mt.かめさん
    おはようございます^^コメントありがとうございますm(__)m
    リテラシーをきちんと備えた人が多くなると、住みやすくなるのは間違いないですね。
    いろんな方法で増えていくといいと思いますが、それが一番難しい。ってことが社会問題になっているかも。

  • すずき はなこ

    すずき はなこ

    2021/09/09 05:27:25

    橘玲さんは、ぱっと見、センセーショナルな考えを披露しているだけにとられがちだけれど、
    言っておられることは、至極ごもっともで鬼面人を驚かすような点はどこにもありません。
    わたしも、大好きな作家のお一人です(^^♪

    そうですね、確かにアメリカでは有効かもしれませんが、
    日本にそこまでの大億り人はそんなにいないでしょうねえ。
    それに日本の場合、相続税での徴収が大きいので、ただのお金持ちは3代で消滅します。

    右肩上がりの経済で、幸福になれるという考え方が、もう古いのではないでしょうか。
    わたしたちは、年収100万以下ですが、国立公園という大自然の中で、自由に過ごしていますし、
    貧乏だと思ったことは一度もありません。
    でも、このやり方を日本国人全部がすると。。。国家が破綻するかもしれません。

    大きな声じゃ言えない、タックスヘイブンじゃなくって、タックス「極楽」なんですけど。
    (ヘイブンの意味はちょっと違いますけど)

  • Mt.かめ

    Mt.かめ

    2021/09/08 17:20:41

    そんなことをするよりは、リテラシーをきちんと備えた大人が
    一人でも増えることのほうが私は近道だと思います。
    単なる小手先の政策では失敗するのは過去を
    振り返れば自明と思われますし。
    ということで、現在修行中の身でございます(笑)