☆ ドリーム・スター ☆

ドリーム・スター

人生は 物語

誰もが 主人公

若き頃の想い出

人生

  若き頃の想い出


高校を卒業して専門学校を出てTV局の仕事を
するようになった頃に体験した想い出を今回書きます。

親から離れ一人暮らしの東京での生活
まだ慣れぬ 駆け出し 新人のTV番組スタッフ
何をするにも情熱と若さで徹夜続きの睡眠不足
毎日、機材の準備、撤収 そして移動

TV番組の収録の他にコンサートや密着ロケ
イベントやプロモーション撮影CM撮影
そんな日々の中で 自分の好きなタレントさん
アーティストとの仕事に巡り合える時がある

それは 中学生の頃から好きだった
さだまさし さんのコンサート中野サンプラザ
での出来事でした。

開演前から機材の搬入 カメラのセッティング
リハーサルなどがあり 私はステージ横のカメラ
アシスタントとして(カメアシ)※ケーブルさばき
コンサートが始まり さださんの歌 そしてお話
知っている、大好きな歌ばかり
でも 私もプロとしての修行中の身
歌に聞き入っている場合では ありません

しかし さださんの 案山子の曲が始まり
私は いつの間にか涙がこぼれ 目の前が滲み
堪えようとしても止まらない状態になつて

案山子の曲を今まで聞いて こんな状態
気持ちにはなった事がありませんでした・・・

元気でいるか?
この歌の詩が今の自分に
親から離れ 自分のやりたい事 夢に
がむしゃらに頑張っている自分
勿論 辛い事も 悔しい思いも
そんな私は 親の事をあまり考えずに
目の前の夢ばかり追いかけていたのです

街には慣れたか?友達出来たか?
寂しかないか?お金はあるか?

ふっと 私の心の隙間に生の声での
さださんの案山子の歌 詩が

私を生んで育ててくれて
心配していながらも 我が子の夢を応援し
見守っていてくれる親の気持ち

仕事中なのに 泣いているのを知られないように
涙を拭いながら いたあの時

数年後 自分が親となり 更に数十年後
子が大人になり 親の気持ちになり

どんな思いで 子を育て 見守り応援するか
あの頃 は いつまでも親は健康で生きていて
おじいさん おばあさんになるものだと思ってた

両親は離婚し 二人とも その後再婚して
別々の家庭を持ったのだが ・・・
おじいさん おばあさんに なるまえに他界した

もっと 家族で 沢山の想い出 作ればよかった
色々 迷惑ばかりで困らせ悩ませてばかり
親孝行も 大した事も出来ぬまま ・・・

自分が そんな年齢になって 思えば
人の人生 一生は 長いようで短い ・・・

だから 毎日を一生懸命に生きなければ
人生に 感動する出来事がどれだけあるだろう?

その感動は 二度とは味わえない 経験出来ない
若いから 出来る 出来たのだろう

私は 歌や詩 絵 書物 旅 ドラマや映画
どれだけ今まで勉強させられ 感動し励まされ
癒され 助けられてきたのだろう 。。。

あの 案山子を今も聞く度に
あの頃の自分が 思い出される

手紙が無理なら電話でもいい
金たのむ の一言でもいい

親子の絆 大切さ 目にはみえない
心の中で ・・・