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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②   

レジャー/旅行

こんばんは!17日(金)は台風14号が西日本に接近し上陸する見込みです。

この為、西日本では雨が降り、雷を伴った非常に激しい雨の降る所があるでしょう。
暴風や高波、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
東日本から北日本は雲が広がり、西から次第に雨が降る見込みです。
東海など太平洋側では雷を伴った激しい雨の降る所もあるでしょう。
南西諸島は概ね晴れますが所によりにわか雨がありそうです。

涼を求めて雪渓を行く
火山が生んだ造形
❝日本一のお花畑❞
初夏ならではの絶景

               神々の遊ぶ庭
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                大雪山

〇国際山岳ガイド 宮下岳夫(みやしたたかお)さん

国際山岳ガイドの宮下岳夫さん。
北海道で生まれ育ち、幼い頃から大雪山に足を運んできました。
厳冬期の山スキーから夏の縦走まで
大雪山の楽しみ方を隅々まで知り尽くしています。

*撮影:6月下旬

前回は北海岳から目指す旭岳を眺めたところまでのご紹介でした。
今回は神々と生きるアイヌの人々につきましての説明から始めます。

<山旅スケッチ> 神々と生きるアイヌの人々

大雪山は神の世界に通じる山として、
アイヌの人々から信仰されてきました。
毎年6月、朝日だけの麓では神に祈りをささげる儀式が行われています。
大雪山で狩猟や採集をしていたアイヌの人々。

山の神、水の神、火の神など七つの神に山での安全を祈ります。

〇川村カ子ト(かわむらかねと)アイヌ記念館
 副館長 川村久恵さん

「大雪山は北海道でも一番高い山旭岳をこう中心に山々が連なっていて、
 その天国にですね、神様の世界は遥か上空にあるって考えたんですね。
 神々が階段をつたって降りてきて、その山の頂では、
 踊りなどを踊って楽しんでいる。
 その山っていうのはやっぱり天に通じる山として、お祈りの対象ですねぇ」

祈りの後、神々に喜んでもらう為、踊りを捧げます。

〇トドマツの踊り

こちらはトドマツの踊り。
山を覆うトドマツの森に強い風が吹き、枝や葉が揺れる様子を表しています。

〇ツルの舞

こちらはツルの舞。
巣立ちを迎えるまで、雛鳥に寄り添い続ける親鳥の母性愛を表しています。

森羅万象に神を見いだし、暮らし続けてきたアイヌの人々。

大雪山はかけがえの無い存在です。

次のピーク、北海岳に向かいます。

おや?また雪渓、滑らないように気をつけよっ。

う~ん、広々として気持ちいな~。

雪渓を離れると、また登り。

あれ?足元の石が今までとちょっと違いますねぇ。

「そうですね~、この辺は大雪山の中でも、比較的新しい噴火で、
 まぁ、あの北海岳から流れてきている溶岩。
 だいたい2万年ぐらい前の噴火の溶岩の跡と、噴石ですね、この黒い」

ほんと、溶岩って感じ。

歩き始めて3時間

「はい、今日二つ目のピーク、北海岳に到着です」

〇北海岳(2149m)

お疲れ様で~す。

南に目を向けると日本百名山の山々が連なっています。

〇トムラウシ山

「奥の方にトムラウシ山が見えています。
 そして、その右奥に噴煙を上げているのが
 ちょっと分かると思うんですけど、十勝岳です」

〇十勝岳

「じゃちょっとこちらに移動してもらって、この中覗き込んでください」

うわ~、凄~い。

「これはカルデラなんですけど、御鉢平と呼ばれています。
 約3万年前、この外輪山の真ん中に大きな火山があったのが、
 吹き飛ばされてしまったんですねぇ。
 で、噴火の跡が陥没して、え~、カルデラの直径は約2km。
 真ん中のちょっと黄色くなっている所は、
 今もねぇ、有毒ガスが時々出ている所ですねぇ」

大きな山が吹きこんで出来た巨大なカルデラ、凄い迫力。

「え~、目指す旭岳はあっちなんですけど、
 え~、直接行くにはずっと遠いので、
 近くにある白雲岳のキャンプ指定地を目指します。
 じゃあこっち側になだらか道で行きますんで行きましょ~う」

地面に何か白いものが見えてきました。

「これはイワウメですね~、群落になって咲くんですけど」

〇イワウメ(白いお花)

あっ、小さな花、可愛いな~。

「地面にびっしり生えていますけど、
 このフワフワのクッションの下にちゃんと木の幹が
 この葉っぱの下に隠れています」

このイワウメ、こんなに小さくても実は木なんですって。

「高山の厳しい状況に対応する為に背が低くなった木なんですねぇ。
 一面全部イワウメで覆いつくされてますねぇ。
 イワウメが終わるとなんか別の花が咲き始めますからねぇ。
 今、イワウメが独占状態です」

わぁ~、ほんとに見渡す限りのイワウメ。
まさに日本一のお花畑ですね。

「この谷を見てください。
 谷の間に強い風で、雪が降って来て、凄い吹き溜まりになっていますねぇ。
 え~、張り出しが30m、厚さで20mぐらい」

こんな風に谷間に雪が溜まるんだぁ。

「雪解けとともに谷を削っていくんですねぇ。
 削り取られた崖のような地形になって続いているのが分かります。
 このような谷が幾つも大雪山にはあるんですねぇ」

雪が山肌を削って深い谷が出来るんですねぇ。

「はい、白雲分岐に到着です。
 今日宿泊予定の白雲避難小屋。
 キャンプ地はこの下なんですけど、
 その前にですね、ちょっと見ておきたい、
 え~、素晴らしい景色があるんで」

いったいどんな景色が待ってるんだろう?

30分程登ると

〇白雲岳(2230m)

「はい、お疲れ様でした、到着です。
 白雲岳頂上です」

今日三つ目のピークに到着。
ところで素晴らしい景色って?

「はい、じゃあちょっとこちらにいらしてください」

はい。

「御鉢から旭岳にかけて、縞模様に雪渓が残っているのが見えます」

ほんとだ、岩肌が縞々。

「あの残雪の時期だけ、ゼブラ雪渓と呼んでいますけど、
 沢山の雪が溶け流れて、こういう縞々が出来るんですねぇ。
 この時期ならではの景色です」

〇ゼブラ(しまうま)雪渓

ハイマツの緑と白い残雪のコントラスト、圧倒されますね~。

「そしてあの奥に見えてる一番高い山が、我々の目指す旭岳です」

〇旭岳

歩くこと6時間

〇大雪山国立公園
 白雲岳避難小屋

「はい、お疲れ様でした~。
 白雲岳の避難小屋到着です。
 今日、我々外にテント張って、ゆっくりしましょう。
 お疲れ様でした」

登山客で小屋が混雑している為、テント泊をすることに。
でもここにはまだ大量の雪が。
宮下さん、こんな所にどうやってテントを張るんですか?

今回はこの辺りで終了と致します。
次回はテントを張る場所についての紹介から始めます。



  • gen_rin

    gen_rin

    2021/09/17 23:04:34

    こんばんは!雨が降ったり止んだりの金曜日です。
    ももさんのおられます地域は台風の影響はいかがだったでしょうか?
    とても心配です。
    どうもお疲れ様です。
    どういたしまして、結構頑張って書くことが出来ました。
    ありがとうございます。
    宮崎にありますね、高千穂も神々がおられますものね。
    そうですね、この山はちょうど地形的に中心にも出来る所なのですよ。
    それで恐らくこの白雲岳に避難小屋をお造りになられたはずです。
    はい、休火山ですね。
    あ~、木曽も怖い所がありますね。
    あはは、そうですね、今の所は大丈夫なようですが、確かに火山情報の確認は大事ですね。
    映像ですがイワウメが広大な土地に一面咲いていて美しかったです。
    私も一度観てみたいですね。

  • もも

    もも

    2021/09/17 21:00:31

    大量の文章お疲れ様ですw

    天岩戸も踊りで開けさせたくらいだからw
    神様は歌や踊りが好きなんですね( *´艸`)

    白雲岳の避難小屋っていうには非難する可能性があるってことよね?
    休火山ですか?木曽みたいに急に噴火なんて怖すぎですよ><
    イワウメは見たいけど、火山の登山は私は無理かな(^^;)