重賞展望
【オールカマー】セントライト記念と同じ中山外回り2200のレース。コース形態から来る傾向通りテンの3Fは遅くなりやすいものの、その後の中盤~後半は緩むポイントがなく5F前後のロンスパ戦になることが多い。セントライト記念と比べると古馬の重賞クラスが揃うこともあってより締まった流れで差しは比較的決まりやすい印象。血統的にはステイゴールド産駒、スピード型ナスルーラ系、スピード型ノーザンダンサー系、ロベルトあたりが目立つ。野芝オンリーということもあって重厚なスタミナ血統だけではスピードが不足するんかな。
レイパパレはパフォーマンスが低かったチャレンジC、宝塚記念の内容からもスローで流れると前向きな気性も相まって持ち前のスピード能力を活かし切れへん印象。特に宝塚は道中のペースも緩くスパート地点も遅い先行有利な流れやったのにも関わらずユニコーンライオンに差し返されるというだらしない内容で本質的には1800くらいがベストに見えた。ここもスローに落とすと持ち味を発揮しにくい、ハイで飛ばすとスタミナ切れの不安があって人気ほどの信頼は置けへんかなと。グローリーヴェイズは京都で抜群の相性を誇ってるように平坦ベストな印象。展開的にも緩急のつく流れで結果を出してきてるからね。能力上位ではあるけど条件的にはベストとは言い難い。ウインマリリンは好走してきたレースは展開や馬場が向いた面が大きく春天では軽視したけど思ってたよりもやれたなという印象。中山は重賞勝ってるし適性自体は悪くないと思うけど血統的に高速決着になると厳しそうやし休み明けの実績がないのもどうか。ランブリングアレーはスローで流れたから対応できた部分はあるやろうけど前走ヴィクトリアマイルなんて絶望的に合わん条件やと思ってたから2着に来たのはびっくりした。かなり力をつけて来てるんかもしれんね。今回初距離にはなるけどマイルよりは合うはずやしロンスパ戦や中山コースも血統的にはこなせても良い。人気サイドにこの条件ベストってタイプがおらんから穴狙いで行きたい気持ちはあるけどそこまで魅力的な穴馬もおらんのよねw強いて挙げるなら高速馬場+ある程度ペースが流れるならアールスター、長期休養明けから叩き3走目で上向いてくるなら中山実績のあるセダブリランテス、これも前走心房細動で状態面は気になるけど少し時計のかかる馬場なら去年3着で2200ベストなステイフーリッシュあたりを。