彼岸花 小説/詩 2021/09/29 15:23:29 彼岸花の細い花びらに銀色の雨の雫が鈍く光るそんな今日の雨は私に冷たい花のように寂しさも揺れている私はそんなに強くはない雨音が強くなってきた赤い花びらがさらに揺れるどれくらい待っているのだろうかあなたを雨は降るこれでもかと強く降る窓辺にたたずみ降る雨を見ている赤い花の群生が雨に打たれ風に強く揺れている視線を感じると窓ガラスに私が滲んで映っていた私は窓ガラスにそっと触れた愛おしさがその指からあふれた