季節
桜の予報も虚しく
大雨が花を散らせた
4月の風少し寒くて
夜はまだ長くて
湿気った花火の抜け殻
押入れで出番を待った
煙たがっているでも嬉しそうな
君を浮かべた
本を読み込んで君は真似しだして
いつの間にか膝の上で
眠って居た秋
寒いのは嫌って体温分け合って
僕は凍える季節も
あながち嫌じゃなくなって
ありがとうもさようならも
此処にいるんだよ
ごめんねも会いたいよも
残ったままだよ 嬉しいよも
寂しいよも置き去りなんだよ
恋しいよも苦しいよも
言えていないんだよ
また風が吹いて思い出したら
春夏秋冬巡るよ・・・