【お話】ばらとラベンダーと薄荷水。
浄化の魔法を、つむいでゆきましょう。ばらとラベンダーと、薄荷水。太陽のよみがえりへの祈りを込めて。
もらったステキコーデ♪:19
冬に向かって、光と熱が小さくなってゆく。
どの民族も、冬に向かうときには、
太陽のよみがえりを願って、かがり火を炊いた。
ケルトの暦では、一年の終わりと新年は、十月の終わり。
サウィン。今ではハロウィーンと呼ばれている。
家を掃除して、かがり火を炊いて、
ご先祖様と一緒に、ごちそうを食べて祝う。
きよめの言葉をつむぎましょう、
ばらとラベンダーと薄荷水で
悪いものを遠ざける、浄化の呪文をとなえましょう
夏の輝きを思いながら。命をもう一度、明るく燃え立たせて、
寒さにそなえる、準備をする。
善き力よ。善き力よ。
われらを守れ。
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ラベンダーとミントは、殺菌作用が高いので、どこの土地でも清めに使われていた感じです。
日本では、清めには、ひのきやヒバの香りが使われることが多かったみたいですが、
和の薄荷もあるので、ミントは虫よけとかで、たぶん使われていた。
ラベンダーは日本にはなかったのですが、近縁種の夏枯草(カゴソウ、ウツボグサ)が、薬草として使われていたみたいです。
夏枯草は、英名をセルフヒール。香りはありませんが、炎症をしずめたり、口内炎などの治療に使われたようです。
ばらは、日本では、そうび、うらま、と呼ばれる種類のものがありました。万葉集などに出てくるそうです。日本原産のテリハノイバラやハマナスは、現在流通しているハイブリッド種のばらの、元になったものです。花にも実にも薬効があります。
ケルトの民が、ばらを使っていたかどうかは、ちょっとわかりませんが、
ヨーロッパにはロサ・カニーナ(イヌバラ)や、ロサ・ガリカといった原種のバラがあるので、
ピンクや赤の花弁、赤い実(ローズヒップ)に太陽を思って食べる、ということはあったんじゃないかな。と、思います。