のたもた

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ブログふっかーつ!!
そんな訳で、書きたい事を書きます。

それだけです。

南の魔女クレア54

自作小説

クシュンとクレアはくしゃみをしました。ぶるっつと寒気がして現実がクレアを引き戻しました。クレアは慌ててまた窓からホテルの自分の部屋に戻って窓を閉めました。それからクレアは明日から回るトウニの不動産屋さんの位置を地図で確かめました。
次の日は朝から3軒の不動産屋さんを回りました。次の日も3軒の不動産屋さんを回りました。どこも良い返事をもらえませんでしたが3日目に館に戻りました。
ピェールお兄様が機嫌が悪い為に館中がピリピリしてました。フリージャもクレアを避けて居る様な雰囲気を出していました。
シーズはピェールお兄様が館を追い出したのでいませんでした。
其れから一月後にクレアは春の植え付けの準備と村長さんの所へ買い手が来ているかもしれないのを理由に修道院に戻りました。
クレアは村人と一緒にクレア農場の作付けの場所を決めたり作付けを手伝ったり小作人の所に顔を出して世間話をしに行ったりとお父様がしていたのを思い出しながら今はクレア農場となった修道院で夏まで過ごしました。
一段落をしたので働きに来ていた農民の中のリーダー格の人と唯一修道院に残ってくれた人と村長さんに後を回せて一旦館に戻りました。
クレアがいない間にシーズは実家で男の産んだ様です。ある日シーズが館を訪ねてきて此の子をリヤド家の人間と認める様にと言ってきました。そんなある日ウィルお兄様の戦死の知らせが届きました。クレアは何故か涙が出ました。ウィルお兄様の事は愛していたのかと自分自身に問われると愛してなかったと自分が答える事は誰にも言えないが其れを自覚しているのにウィルお兄様と過ごした日々が思い出されて涙がとめどもなく出るのです。それから2週間後にシドリアル国とキリアマリ国との間で休戦協定が結ばれました。きっかけはトウニの両国の間にある砦の攻防で同じ戦略を繰り返してもきりが無いとした一部の兵士達によるゲリラ戦でした。砲弾に使われる爆薬を持って夜中に裏道の細い山道を通って敵の陣地に入り込んで爆薬を仕掛けて長い同線をひいて安全な場所についてから一斉に其の導線に火をつけたのです。其れによって複数の爆弾がさく裂してキリアマリ兵が死にましたが日が来る時に道に迷ったので来る時に遅れて其れを実行した時はうっすらと明るくなってました。トウニの砦から望遠鏡で作戦の行方を見ていた人達は彼らが導線に火を付けてから山道を通ってトウニの砦の近くにまで来た時に追いかけて来たキリアマリ兵と戦闘になって逃げ遅れた3人の中にウィル兄さんが入っていたと後から聞かされました。其の作戦の行方を望遠鏡で砦から離れた高い所から見ていた兵士の一人が爆弾を見つけたキリアマリ兵が導火線の火が聞けないので別の兵士に爆弾を渡して消す様に投げましたが彼も消そうとしましたが消えないので導火線が短くなってきたために其れを広い誰もいない場所に投げたのを確認しました。其れが勢いで転がって行くのまでは高い所で望遠鏡で見ていた兵士は確認してます。やがて地響きをする轟音を立てて大爆発が起こりました。其れはトウニの砦も細かく揺れる様な大爆発で何が起きたのかも解らず呆然と高く黒い煙が立ち上り爆音が何度も何度も繰り返し起きました。逃げてきた兵士の中には間に合って砦の中まで入れた者もいましたが其の中にウィルお兄様はいなかったようです。砦まで起きかけて来たキリアマリ軍の兵士は一斉に砦からの弓矢の攻撃と爆音で呆然としたり逃げ惑ったりと散々な目に遭って三々五々に戻って行きました。
後で解った事ですが転がった爆弾の一つがキリアマリ軍の弾薬庫の近くで爆発して其れが一番近くの弾薬庫を爆発させて其の火花が次の弾薬庫の弾薬を爆発させてと3つの弾薬庫を爆発させてトウニの砦を攻略しようとしていたキリアマリ軍の半分以上の兵士が死亡しました。
負傷者も入れると其処を維持する事が難しく弾薬も失ってキリアマリ軍の戦意は喪失されて休戦協定を申し出てきました。其の内容の中にバスタ地方の南端の砦はキリアマリ軍は引き上げないで残る事はキリアマリ国は承知しませんでした。トウニの砦からは手を引くと言う事で休戦協定は結ばれました。シドリアル国は今度の戦争でかなり疲弊して財政難に陥っていたのです。
ピェールお兄様が其の時居た兵士の話としてウィルお兄様が過去にお父様とキリアマリ国に行った時にウィルお兄様が山の細い道を知っていて此の爆薬を夜中に行って仕掛ける案を提案して自ら数人を融資を集めて実行し逃げる時もウィル兄さんと3人の兵士が負って来たキリアマリ兵を防いで味方の兵士を二がしたと言う事を新聞記者に話して其れが記事になりウィルお兄様は3英雄の一人となりました。
シーズの子供は英雄の子となり其のを連れてシーズが乗り込んできたのはクレアが秋の収穫の為に村に戻る為に馬車の準備をしていた時です。
シーズが言うにはピェールお兄様達夫婦には子供がいない。英雄ウィルお兄様の此の子は立派なリヤド農場の跡取りだと言う言い分です。其れを聞いていたクレアがピェールお兄様とシーズの間に割って入りました。「此れからピェールお兄様に子供が出来る可能性はいくらでもあるわ。私だって前の夫との間で毎日やっていたけど日に何度もやったけど子供は出来なかったは。忙しいピェールお兄様が偶にしかお姉さまを抱かないで子供が出来ないと決めつけるのはどうかしてるんじゃない?第一其の子がウィルお兄様の子だと言う証拠はどこにあるのよ。あんたとウィルお兄様が抱き合っていると言うのを誰か見て知っているの?誰の子か解らない子を連れてきてリヤド農場を乗っ取ろうとするんでなんて汚い下劣な女なんでしょう。ウィルと妻として言うわ。此れ以上此の館の周りをうろつかないで頂戴。ちょっと夫のウィルがあんたに親切にした位で新聞記事を見て悪事を思いつくんじゃないわよ。妻として此れ以上夫をの名誉を着続ける行為は許さないわよ。」と言うとシーズはわぁわぁと声をあげながら泣いて帰って行きました。
唖然としているピェールお兄様を残してクレアはサッと馬車に乗ると村に帰って行きました。
まだ夏の日差しの残る中、館の使用人が作ってくれたお弁当を食べながら何故かすっきりした気分でした。
クレア農場に帰ると嫌な事も忘れる程毎日が忙しく収穫した野菜の出来も今年は例年にない程出来が良くて隣の小さな港町の商人との値段の交渉もクレア自身がしていつもより3割高く売れました。
小作人達の所も野菜の出来が良くて大喜びで村長さんが今まで収穫祭等した事が無かったが其れをしようとまで言い出しましたがクレアはいずれ小作人の土地は誰か買うかもしれないので買い手が見つかってから其の人の意向も聞いてと言って収穫祭は無くなりました。
其の頃は冬も近づいたある日差リスから手紙が来ました。
遂にシーズが捕まったと言うのです。容疑はお父様への殺人です。
ウィルお兄様とシーズは一緒に其の小屋に入って行ったが其の後にシーズだけがまた小屋に行ったと言う証言が季節労働者で来ていた人から証言が取れたと言うのです。