のたもた

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ブログふっかーつ!!
そんな訳で、書きたい事を書きます。

それだけです。

南の魔女クレア68

自作小説

其れからフクロウ人間は其の後に起きる沢山の危険な魔女達が何人も死亡した場所の説明をしました。
其の後に起きる事は体力運動神経精神力を全力で使って成し遂げられるかどうかの事でとてもクレアが出来るレベルではありません。
クレアは此れは私には出来ないとすぐに思いました。
クレアは魔女何てただ魔力が他の人より強いだけでなれるものでは無いコウアニ地方とバスタ地方にまたがる広大な魔女の森の決壊が破れないのも其れだけの力を持った此の凄い事を成し遂げた魔女が作った物だと思いました。
千年以上の其れ以上前からある魔女の歴史で其れを成し遂げられる魔女が時々出て来るのでしょう。多くの魔女はそうやって持って帰って来た魔石の恩恵を受けて其れを引き継いで行くのが多くの魔女でした。
魔石の力に限界が来て本人の体力にも限界が来て敗れた北の魔女の例のあるのです。北の魔女が居ないと同じように南の魔女も居なくなってもいつかまた魔力が少し人より強くて運動神経が良くて泳げて精神力が強くて人々の為に頑張ろうと思う魔女が出て来るかもしれません。
自分はせっかくのクロラルド国の王子様と言うと人が書いた「最高の一筆の紙」があるのです。すべすべの肌になって20歳も若返る温泉の場所も知ったのです。此れは私に与えられた最初で最後の私の為の人生最高の運命のチャンスがついに巡り合えたのです。このために私は今まで辛く苦しく悲しく悲惨な運命を後らされてきたのです。余りにも酷い過酷な人生だったから神様は私の此の家の渓谷の川にクロラルド国の王子を使わしたのだと思いました。

所がカリドはあっさりと「よし明日から泳ぎの練習だな」と言いました。フクロウ人間がクロラルド王国の王子様が一筆を書いた紙をいったんわしが預からろうと持って行ってしまいました。
私の事なのに何とマドレとカリドとフクロウ人間で相談して今後のスケジュールと準備をする物が決められて居る様な話し合いが3人で行われています。
フクロウ人間もマドレもカリドも全面協力、全面対応でやりきろうと計画を立てています。
何と見た事も無い精霊たちとかが集められて色々と話し合いに加わっている雰囲気でクレアは何?何が起きてる?と何が始まるんだ?とあっけに取られているだけでした。
唯見た事も無い精霊たちを物珍しそうに見つめていました。

つまりマドレとカリドの理屈は其の程度の危険な行為は此の港町では12歳の男の子が家族を養うために荒波の海に潜ってタコを取ってきている。10歳から始めた子供だっていないことは無い。子供に出来てクレアに出来ないことは無い。唯子供には出来るが魔女を目指した魔力のある人間で無いと其の奥の特別な場所に住んでいる水龍とやらが迎えに来て魔女を乗せて魔石のある所へ案内をしないのならクレアが子供出来る水に潜って泳いで其の水龍の入る場所に行くよりほかにない。
となればクレアが水に潜って泳ぐ練習をすれば良いだけであるという事なのでした。
其れにフクロウ人間が其れが良かろうとか言って成功をさせる事が一番良い事だと言い精霊たちもシンバが死んで魔石の力が弱くなって行って心配していたのでクレアが頑張って何とかするというので集まって来たという事らしいのでした。

次の日にマドレとカリドが港町の少年の水着と水中眼鏡と上に着る革の上着を前面に蝋を塗って水はけを施した上着を持って来てクレアを海につれて行くと子供達が泳いでいる所で泳ぐ練習をさせました。
5歳の子供が裸で平然と水に顔を付けてすっぽりと海の中を泳いでます。クレアは水中眼鏡を付けても顔を水に付けられません。足のつかない所に何て行けるはずもなく腰の所までが限界で泣いている周りを子供がからかって潜って見せます。一人の少年が見かねてクレアに両手を差し出して手を繋いでやるから浮く様に言いました。クレアは其の少年の手につかまって何とか足を砂から離す事ができました。
子供達と次第に打ち解けて水を掛け合ったり海の中の貝殻を見つけて拾ったりとしながら次第にクレアは水になれて行きました。
そして其の間に子供達の置かれている悲惨な環境も知る事が出来ました。
やはり薬漬けになって仕事をしなくなった親の為に危険なタコ漁をやっている幼い少年たちが居るのです。クレアは其の7歳の子を知った時に時間が無いのだという事を知りました。クレアは真剣に潜る練習を始めました。
こんな幼い子が頑張って自分より幼い乳飲み子を養っているのです。クレアが出来ないという言葉を吐くには余りにも酷い現実が港町では起きていたのです。
少し潜れるようになるとフクロウが練習場所に指定したシドリアル国とクロラルド国の両方に繋がっている大きな湖に夜に何と大勢の妖精が総出でクレアを必死に乗せて運びました。
此処の水質が同じで洞窟の中を僅かに見える水を目掛けて飛び込むので暗い所で練習をするのが良いという事で其処が選ばれました。
静かな湖の湖畔に湖の周りの景色が月明かりで反対に映って見えます。クレアは湖の小高くでた小さな崖の上に立って其処から飛び込む練習を始める事になりました。
幻想的な世界がそこに広がっています。実際は飛び込む洞窟の中は暗く其処の方に水が見えるのは洞窟の途中の穴からわずかに日が差し込んでいて其処に水があるのだと解るからだそうです。
多くの場合は深く潜る前に浮き上がって来てしまって最初に勢いよく出来るだけ下に沈んでから更に下にもぐって行かないと水龍が居る水の底まで潜れないのだそうです。
最初に如何に深く潜るかという事で水の抵抗をどうやったら失くして深くもぐれるのかを此処で色々研究しなければなりません。
そして潜りっぱなしだと死んでしまうのである程度潜ると浮き上がって来なければなりません。此処には水龍はいませんから。
水龍のいる所まで潜れば水龍のたてがみの中に沢山の空気を含んだ泡玉が付いていて其れに顔を付けたり口に運んで息を繋いで水龍にまたがって目的地まで水の中を行くそうです。成功するのは僅かな魔女だけでフクロウ人間は失敗した例しか見てないそうです。
此処からがマドレもカリドも居ません。クレア一人の練習になります。
子供達に此処で練習をすると言うと多くの子供達が頑張れと言って見送ってくれました。
クレアが何のために潜る練習をしているのかは子供達は知りません。
最初はからかっていた子供達も次第に応援をしてくれる様になりました。
其れ以外に何人かの得体しれない恐らく売人だと思うような奴とすれ違っています。目の前で子供が命がけでタコを取ってきて売った金を親の借金だと言って幼い手からねじり取ったのを見ています。
今のクレアには其れを見ている事しか出来ません。
マドレもカリドも今は何も事を起こすなと彼らも見て見ぬふりをしています。
今の自分には見ているだけしか出来ないのです。
でもアクレの言葉で彼らは魔女を恐れているという事が解ります。
だったらシンバが居なくなった以上はクレアが魔女になるしかないのです。
「やるしかないっ!」と言うとクレアは夜の湖に飛び込みました。