のたもた

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ブログふっかーつ!!
そんな訳で、書きたい事を書きます。

それだけです。

南の魔女クレア82

自作小説

クレアが何時もの様に市場に果実を運んでいると複数の警邏隊の人が来て此の何週間かクレアを探していたと言います。
あのクレアの住んでいる魔女の森に言っても中に入れず応答も無しでマドレやカリドに聞いても来なくなったと言うしやっと市場に来ていると聞いて何日も市場の中を探していたと言うことでした。
警邏隊の人達は驚いているクレアを取り囲むと恭しく例のお城のマークがついた厚紙で出来た書簡入れを渡しました。
クレアは自分あてだと言うので其の場で開いてみるとモゾリアナ国王からの招待状だった。

「どうしよう!どうしょう!」と大騒ぎをするクレアを囲んで市場の人達は行かなきゃいけないと言います。
本音を言うとクレアの持っている「真実の鏡」を顔にあてられると色々な脛の傷がバレると困るのでクレアには港の町の人はれものに触る様に接してきて疲れていたのでした。
果物を運んで此れ無いと言うとそんな事はどうでも良いと言いいます。市場の人達は口々に王様の招待は何を差し置いても受けなければならないとクレアをせっとくしました。

とりあえずクレアは家に帰ってフクロウに相談すると果樹園の成長は一時止められると言うしモゾリアナ国と魔女の関係は長い歴史があるので行った方が良いといいました。

行く決心をしたクレアでしたがイザ行くとなるとこんな100年前のぼろい服を着て行けないしクレアの持ってきた服は若い時に来ていたクレアのドレスと量販店で買った安い服で豪華な服はお母さまのドレスで着る気にはなれないしで考えた末に龍に乗ってイドエルの所に相談に行きました。イドエルにモゾリアナ国王の招待に着て行く服の相談をすると流石に服の相談にまで来るなと怒りましたがベルを鳴らして女性の事務員でお客様にお茶を運んで来る係をしている人にクレアの力になる様に言いました。イドエルの仕事場には数人の女性事務員と呼ばれていてお客様にお茶を出したり貴族議員館内の清掃や簡単な食事を作るシェフのお手伝いをするメイドの役目をする女性たちが居ました。
イドエルの此の面白そうな依頼に数人でクレアを囲んで服はあの店が良いとかあーだのこうだのと大騒ぎでモーリスのお店程高級では無いが量販店より高級のお店の洋服のカタログを持って来てくれてクレアのサイズを測ってだいたいそれに合うのを買って来てくれると言います。
更に床屋に行って其の頭を何とかしたほうが良いと言うので服が出来るまでの間に床屋に行って髪の毛をセットして貰いました。
戻るとだいたいの大きさで此れが一番近いと言うドレスがあってウエストをリボンで調節出来て肩幅は数枚の大きさのブラウスで下に合うのを着れば自分のサイズに合った服になると言うのが用意されました。
其れを着るとクレアは自分でもすっかり見違えるほど立派になった気がしました。

此のドレスは此のまま誰にも見せびらかさずにモゾリアナ国に行くのはもったいないと思いクレアはお父様を殺したシーズの処刑がもうじきだったのでシーズに綺麗で立派になった自分を見せびからせてお父様を何故どうやって殺したのかを聞き出そうと刑務所にシーズに面会にいきました。

シーズはやせ細って骨に皮が張り付いたような姿で目の周りにクマが出来ていて刑務官にひきづられて来ました。金網越しにクレアは自分を見せびらかせながら真実の鏡を出して此れで何故お父様を殺したのかと冷たく勝ち誇った声で聴きました。シーズは「私はやってません・・・・。」と力ない声で言いました。真実の鏡に映されたシーズの言葉にクレアは開いた口がふさがらなかったのでした。
クレアは前夜の目撃者がいると怒鳴りました。シーズが言うにはウィルと待ち合わせて何時もの様にあの小屋に愛し合うためにいったけど半二階の何時もベット代わりに使っている小麦を入れる為の麻袋の束が無かったので其の夜は諦めて二人はそれぞれ家に帰ったと言うのです。
クレアは慌てて「貴方は無実だわ!」と叫びました。警邏官に其れを言っても彼らは全く無視です。
「シーズ、貴方は無実の罪で殺されるのよ!」と言うとシーズは骸骨の様な顔で力なく頷きました。
クレアは慌ててイドエルの所に行って「真実の鏡」で聞いた事を言って無実の人を殺すのは殺人だわと直ぐに彼女を釈放して真犯人を捕まえてと言いました。渋るイドエルに「真実の鏡」でそうしないとイドエルの総ての悪事をさらけ出すと脅すとイドエルは直ぐにシーズの処刑を止めて真犯人を突き止める様に関係各所に指令しました。
それはシーズの処刑の三日前の事でした。
クレアは自分の予期しない展開に驚きましたが真犯人を捕まえる為に此処でクレアが何かする時間はモゾリアナ国に行かなければならないのでありません。
とりあえず連絡を取っていたセリスを訪ねて其の事を知らせました
セリスは最初は信じられないと言いましたが「真実の鏡」で何度も質問をして其れを確かめたと言うと此れから秋の季節労働者がリヤド農場に来るので当時居た同じ人が来るかもしれないので其れが本当なら自分も無実のシーズを殺す事に加担した事になって寝ざめが悪いので再度調べるのに協力すると言いました。
クレアとセリスはシーズの処刑前にとりあえずシーズの無実が解って良かったと手を取り合いました。

クレアは自分の家に戻ると急いで「魔女の回復薬」を10本作って5本ずつマドレとカリドに渡すと龍に乗ってモゾリアナ国の例のお城の庭についてクラスバーを呼び出して王様からの書簡を見せるとクラスバーは待っていたと言ってアルガーを呼んでクレアをモゾリアナ国の中にある「魔女の館」と呼ばれる所につれて行かれました。
アルガーが言うには此れは100年以上前から当時の魔女の人が自分専用に住むために作らせた館でその後もきれいに管理をしていつでも魔女が来たなら住むことが出来る様にしてあったそうです。
アルガーは王様の依頼にはかなり強い魔力を持っていると思われてモゾリアナ国に悪意を持って行動している物達を討伐して欲しいと書いてあったと思うのにクレアが其の為に持ってきたものは2つの人形とくろねことだけなのに驚きました。

クレアは魔女の家の部屋中の箪笥やドレッサーをひっくり返して見つけたぬいぐるみや人形を手をくるりとひっくり返してどんな働きをするのかを確かめて一番役に立ちそうな物と果樹園の中も含めてクレアが入れる所は入って色々探すと過去の魔女が使途として使った色々な動物が居るので其の中で役に立ちそうな動物を自分の言う事を聞く様にして連れてきたのですが其れが二つの人形と黒猫だったのです。
アルガーにはとても此れでかなう相手では無いと言う事で魔力の強い物を数人お手伝いに寄こしますと言いました。

クレアは此の国に以前に来ていた時から何かを察知していて其の事に関係しているのなら此れで十分ですと言いました。
クレアは下手に自分が強力な力を発揮すると此の国があちこち破壊されて被害が大きくなるので此れで十分ですと言ったのですがアルガーが兎に角自分達にもお手伝いをさせていただきたいと食い下がるので勝手について来るのは構わないが邪魔をしない様にとくぎを刺しました。
つれて行かれたモゾリアナ国の魔女専用の館は度ピンクの館で一体此れを作らせた魔女はどんな趣味をしていたのかと呆れました。