日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③
こんばんは!31日(金)は、北日本から日本海側を中心に大雪となるでしょう。
太平洋側は晴れる所もありますが、山地を中心に大雪となり、
平地でも雪の降る所がある見込みです。
東北の日本海側や北陸では大しけとなって、海上では雷を伴う暴風となる所が
ありそうです。積雪や路面の凍結による交通障害、暴風雪、
高波に警戒してください。南西諸島も雲の多い天気となるでしょう。
錦秋の山々
山肌を照らす御来光
屹立する岩壁
❝針山地獄❞に挑む!
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剱岳
〇山岳ガイド 馬目弘仁さん
馬目弘仁さんはヒマラヤの前人未到ルートを初登頂するなど
国際的にも高く評価されているクライマー。
〇2013年 ピオレドール受賞
ピオレドール賞も受賞しています。
その馬目さんがクライミングの腕を磨いたのが、ここ剱岳です。
*撮影:10月上旬
前回は前剱の手前まで終了でした。
今回は針山を進み、剱岳山頂を目指します。
〇前剱(2813m)
「あ~、さぁ着きました、前剱の頂上です。
そしてあちらが目指す剱岳、頂上ですね~。
まだまだありますよ~。
岩登りもいっぱい出てきます、楽しみですね~」
凄い迫力、待ってろよ剱岳。
「あ~、雪渓が見えてますね~。
そこが~、平蔵谷(へいぞうたん)と呼ばれている谷です」
こんなに雪が残っているんですね~。
「ほんと日本海が近い。
まぁ冬、季節風が山に当たって、ここに大量の雪をね積もらせます。
こうした険しい、こ~う、❝針山❞のような山容は、
え~、雪や、え~、氷が長い年月をかけてね、
削って出来た山容なんですね~」
なるほど、雪が岩肌を削って針山を創ってきたんだ。
その針山を進んで行く。
「はい、ここは鉄橋(てつばし)があって、
横にこうね、渡る、え~、鎖場がありますので、
ここからは、え~、このスリングを使って行ってもらおうかと思います」
〇スリング
ハーネスに取り付けたスリング。
「こう横に移動しますので、ブラーンと垂れ下がっちゃうとね
かなり危険ですので、これを鎖に付け移動してもらおうかと思います。
え~、私がちょっと先行きますから、
この鎖を掴んで、少し待っててください。
いいですか?
合図があったら、あの~、こっち登って来てくださいね~」
はい。
馬目さん、スイスイ行っちゃうな~。
怖くないのかな~?
「はい、いいですよ~」
よしっ、行くぞっ。
まずは鉄の橋、ひゃ~、数百mは切れ落ちてる。
ふ~、渡ったぞ~。
「はい、そしたら、そう、さっきの、え~、スリングをここに掛けてください。
絡まないね~」
スリングを鎖に掛けて、落ちないように。
ふわ~、地獄の底だ~。
「はい、じゃあ参りましょう~、はい」
慎重に一歩一歩、針山を行(ゆ)く。
また一つ難所をクリア。
でも、まだまだ気は抜けない。
「ここまで来ましょうか」
「え~と、ロープにぶら下がってもらってもいいぐらいにしときますんで、
あの平らの所まで一気に降ろしちゃいますよ」
上から馬目さんにロープで吊り下げてもらい、岩の壁を20m近く降りて行く。
スタートして3時間半
「あっ、見えてきました。
あれがカニのタテバイ、最大の難所になりますね~」
〇カニのタテバイ
「ここを越えれば頂上ももうすぐって感じになります」
これまで以上の難所か~、確かに壁が垂直。
「じゃあ参ります」
馬目さん、速い、速い、速いな~。
「はい、いいですよ~」
さぁ~、行かなくちゃ、頑張るぞ~。
絶壁をよじ登って行く。
人を寄せ付けぬ針山地獄、よくぞ行ったり。
よしっ、登り切ったぞ。
「は~い、お疲れ様でした~。
はい、ここでカニのタテバイ終わりです」
さぁ、頂へ。
岩がゴロゴロ、歩きづらい斜面を慎重に登って行く。
「おっ、御社が見えてきました。
頂上もうすぐですよ~。
は~、は~、は~、は~」
出発して4時間半
「あ~、さぁ~、着きました~」
やった~。
「や~、着きました~、剱岳山頂です」
今回は剱岳山頂到着の所までと致します。
次回は剱岳からの眺めや馬目さんのお気持ちの紹介や
スタートから途中までの説明までを紹介します。